2025.8.01

LINEアンケートを活用しよう!作り方や使い方、注意点を解説

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Septeni FOCUS 編集部

LINEアンケートを活用しよう!作り方や使い方、注意点を解説

LINE公式アカウントを活用して、顧客の声を効率的に集めたいと考えるときに便利なのが、「LINEアンケート」です。

LINEアンケートは、LINEで簡単に実施でき、商品やサービスの満足度調査やイベントの参加確認、マーケティングリサーチなど、さまざまな場面で活躍します。
多くの人が日常的に使用しているLINEを利用することで、高い回答率が期待できるのが特徴です。


この記事では、LINEアンケートの作り方や効果的な使い方、実施時の注意点まで、初心者にも分かりやすく解説します。

※こちらの記事は2025年7月24日時点の情報です。

LINEアンケートとは

LINEアンケートとは

LINEアンケートとは、LINEアプリ上で簡単に実施できるアンケート機能の総称です。
個人やグループのトーク内で使える「投票機能」、LINE公式アカウントで配信できる「リサーチ機能」、より本格的な有料調査「LINEリサーチ」など、用途に応じて複数の形式を選択できます。

LINEは国内で月間9,700万人以上(2024年9月時点)のアクティブユーザーを抱え、老若男女問わず幅広い層に利用されているコミュニケーションツールです。

LINEアンケートは、効率良く情報を収集できる手法の一つとして、ビジネスシーンでは既存顧客への満足度調査やサービス改善、新商品のニーズ把握などに活用されています。

LINEアンケートを利用するメリット

LINEアンケートを利用するメリット

多くのユーザーが日常的に利用しているLINEでアンケートを配信することで、従来の調査方法と比べて高い効果が期待できます。
ここでは、LINEアンケートをビジネスで利用する具体的なメリットを紹介します。

高い回答率が期待できる

多くの人が日常的に利用しているLINEは、通知に対するメッセージの開封率やアンケートへの反応が早く、回答率も高い傾向があります。

タップするだけで回答できる選択式の設問やスタンプ形式の回答など、直感的で簡単なUIを設計できるため、「新商品のデザインはどちらが好みですか?」といった簡潔な設問に答えてもらいやすいでしょう。

Googleフォームなど、ほかのアンケート手法と比較しても、高い回答率が見込めます。

コストを抑えて実施できる

LINE公式アカウントの「リサーチ機能」や「投票機能」は、無料プランで利用可能です。
そのため、調査会社に依頼したり、紙のアンケートを作成・配布・回収・入力するような手間や費用をかけずに、すぐに実施できます。

特に中小企業や店舗運営者にとって、コストを抑えながらもユーザーの声を集められる点は大きなメリットです。

無料で使える範囲でも十分に効果的なマーケティング施策を展開できるでしょう。

配信対象をセグメント化できる

LINE公式アカウントでは、「属性」「行動履歴」「過去のやり取り」などをもとに、アンケートの配信先を細かくセグメント化できます。

例えば、以下のようなターゲティングが可能です。

  • 特定のメッセージを開封したユーザー
  • 女性・20代・東京エリアのユーザー
  • LINEから予約したユーザー


それぞれのターゲットに合ったアンケートを配信できるため、より精度の高い情報を収集できるでしょう。
結果として、商品開発や広告戦略などに反映しやすい「使えるデータ」が得られる点が強みです。

リアルタイムで集計・分析が可能

LINEアンケートの回答データは、送信と同時に管理画面に反映されるため、リアルタイムで集計が進行します。

回答結果はグラフ形式で表示されるほか、CSVでのダウンロードにも対応しており、Excelや外部分析ツールと連携した二次分析もスムーズにできるでしょう。

新商品の希望カラー調査などはもちろん、イベント開催直前の参加予定確認など、すぐに意思決定が必要なシーンでも活躍します。

キャンペーンやクーポンと組み合わせやすい

LINEアンケートは、販促キャンペーンとの親和性も高く、クーポン配布と連動させることで回答率をさらに高められます。


  • アンケート回答で10%OFFクーポンをプレゼント
  • イベント参加アンケート回答者限定で特典を進呈


このような導線を用意することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることが可能です。
実際に多くの飲食店や美容サロンなどで、来店促進とリサーチを同時に行う施策として活用されています。

LINEアンケートの作り方

LINEアンケートの作り方

LINEアンケートには、主に4つの作成方法があります。
ここでは、それぞれの作り方と特徴、想定される活用シーンについて紹介します。

トークの投票機能

トークの投票機能は、LINEのグループトークや1対1のトーク画面で利用できるアンケート機能です。

複数の選択肢を提示し、参加者に1つを選んでもらうというシンプルな形式が特徴で、ビジネスシーンだけでなく、個人間でも利用されています。

 

【トークの投票機能の作成方法】

  1. 作成したいトークルームを開く
  2. メッセージ入力欄の「+」のアイコンをタップする
  3. 「投票」を選択する
  4. 「質問内容」と「選択肢」を入力
  5. 回答締切日や複数回答の可否などの設定を行う
  6. 「完了」をタップして送信    

 

【主な活用シーン】

  • メンバー内の意見集約
  • 飲み会などイベントの日程調整
  • 食事会のお店選び など

 

ただし、投票機能はLINE公式アカウントからの配信には対応していないため、ビジネス向けというよりは、社内でのカジュアルなやり取りや、友人同士での活用が基本となります。

リサーチ機能

リサーチ機能は、LINE公式アカウントで利用できる本格的なアンケート機能です。

単一選択・複数選択・自由記述など、複数の質問形式に対応しており、ビジネス用途に適した設問設計が可能です。

 

【リサーチ機能でアンケートを作る方法】

  1. LINE Official Account Manager にログイン
  2. サイドメニューの「ツール」から「リサーチ」を選択
  3. リサーチ名、期間、説明文、メイン画像などの基本情報を設定
  4. 質問項目(形式や回答数)を入力・設定
  5. 完了したら保存し、配信用に準備

 

【作成したアンケートを配信する手順】

  1. メッセージ配信画面で「作成」を選択
  2. 画面下部のアイコンから「リサーチ」をタップ
  3. 作成済みのアンケートを選んで配信

 

【主な活用シーン】

  • 顧客満足度の調査
  • 商品の人気調査
  • サービス改善のための意見収集 など


リサーチ機能は、LINE公式アカウントの無料プランで利用できるため、初めてアンケートを実施する中小企業や個人事業主にもおすすめです。

LINEリサーチ(有料)

LINEリサーチは、LINE株式会社が提供する国内最大級のスマートフォン専用リサーチプラットフォームです。

全国700万人以上(2025年6月時点)の登録モニターを対象に、アンケートやインタビューを実施できるため、消費者の意識調査や商品テスト、ブランドイメージ調査などに活用されています。

料金プラン

特徴

ライトコース

Quickアンケート:9,800円(税抜)〜

Quickインタビュー1名あたり:28,000円(税抜)~

アンケートやインタビューがスピーディーに実施できるセルフ型プラン

サポートコース

Proアンケート:30万円(税抜)〜

Proインタビュー:150万円(税抜)~

調査設計から配信・分析・レポート作成まで専門スタッフがサポートする本格プラン

利用者のニーズに合わせて、全国・特定地域・年齢層・性別などの条件でモニターを絞って配信できるため、精度の高いデータ収集が可能です。
マーケティング部門や商品企画部門での活用実績も多く、特に新商品開発前のニーズ検証に向いています。

詳しいサービス内容や料金体系は、LINEリサーチの公式サイトからお問い合わせください。

Lステップ(有料)

Lステップは、LINE公式アカウントと連携して使えるマーケティング支援ツールで、アンケート配信だけでなく、顧客管理(CRM)やセグメント配信、ステップ配信などを一元管理できます。

 

従来のLINE公式アカウントよりも高度なアンケート施策を実現したい場合に適しています。

【Lステップでアンケートを作る方法】

  1. Lステップの管理画面にログインし、LINE公式アカウントと連携
  2. 回答フォームやテンプレート、リッチメニューを活用してアンケートを作成
  3. 設定したアンケートを対象ユーザーに配信

【主な活用シーン】

  • 予約前の事前ヒアリングフォーム
  • 来店後の顧客満足度調査
  • 回答内容に応じた商品提案やリッチメニュー切り替え など


Lステップの最大のメリットは、ユーザー情報とアンケート回答の紐付けが可能な点です。

誰がどのように回答したかを特定できるため、個々のユーザーに合わせたシナリオ配信やクーポン配布、さらにはリッチメニューの内容を自動で切り替えるなど、きめ細かなマーケティング施策ができます。

LINEアンケートの活用事例

LINEアンケートの活用事例

続いては、LINEアンケートの実際の活用事例について、代表的な5つのシーンを紹介します。

顧客満足度アンケート(飲食店)

飲食店では、LINEアンケートを使って来店後すぐに顧客の満足度を把握することができます。
LINE公式アカウントを通じて、「料理の味」「接客の丁寧さ」「店内の雰囲気」など、短時間で回答できる項目を配信しましょう。
3〜5問程度の質問ならユーザーの負担も少なく、気軽に参加してもらいやすいです。

また、回答後に「次回使える割引クーポン」を自動で配布すれば、回答率の向上と同時に再来店の促進も期待できます。
また、「ご意見・ご要望」といった自由記述欄を設けることで、不満や改善点をいち早く察知でき、サービス改善に直結するヒントを得られるでしょう。
テーブルPOPやレシートに二次元コードを設置するのが効果的で、自然な導線からの回答を促せます。

商品開発アンケート(ECサイト)

ECサイトにおいても、LINEアンケートはユーザーの声をリアルタイムで集める有効な手法として活用されています。
商品を企画する際に、「どの色が好みか」「どの価格帯が適切と感じるか」などの質問を、購買履歴のあるユーザーに向けて配信すれば、よりリアルで価値のあるフィードバックを得ることが可能です。

ユーザーの傾向を素早く把握し、トレンドに合わせた判断がしやすくなるでしょう。
ユーザーの年代・性別・購入履歴などの属性に応じたセグメント配信では、より的確な意見を収集でき、商品開発の精度も向上します。

予約前ヒアリング(美容サロン)

LINEアンケートは、美容サロンにおける予約前ヒアリングにも活用できます。
「今回はどのようなスタイルをご希望ですか?」「カラーやパーマの履歴はありますか?」といった項目をLINEであらかじめヒアリングしておけば、来店後すぐに施術に入ることができ、初回カウンセリングの大幅な短縮が可能です。

髪質・肌質・過去の施術履歴などをも事前に把握できるため、顧客満足度と施術効率の両面でプラスに働くでしょう。
ただし、LINE公式アカウントの「リサーチ機能」は匿名形式のアンケートのため、誰が何を回答したかを個別に確認することはできません。

そのため、美容サロンの予約前ヒアリングにLINEを活用する場合は、「Lステップ」などのツールを導入し、回答と顧客情報の紐付けができるようにしましょう。

内覧後のフォローフィードバック(不動産業)

不動産業界でもLINEアンケートが活用されています。
例えば、友だち登録後にアンケートを送信し、その回答をもとに物件情報を配信する仕組みなどが構築されています。

ほかにも、内覧当日中に「ご見学ありがとうございました」といったお礼のメッセージとともにアンケートURLを送信すれば、物件の印象やスタッフの対応について、顧客の記憶が鮮明なうちにリアルな意見を得られるでしょう。

物件に対する第一印象やスタッフの説明の分かりやすさ、内覧予約までの対応に関する評価などを尋ねることで、営業担当者の接遇力や業務全体のオペレーションにおける改善点を把握する手がかりになります。

収集した情報をもとに社内の対応品質を見直せば、顧客満足度の底上げにもつながるでしょう。
飲食店やECサイトのようにその場で使えるクーポンなどを付けにくい業界ではありますが、「抽選でギフト券プレゼント」などのインセンティブを用意することで、回答率アップにつなげることも可能です。

保護者向け満足度調査(学習塾)

学習塾では、学期末や保護者面談後、入塾説明会の終了直後といったタイミングでアンケートを配信することで、保護者の率直な意見をスピーディーに集めることができ、教室運営の改善に役立てることができます。

アンケート内容としては、「授業の内容に満足していますか?」「講師の説明は分かりやすかったですか?」「お子様の学習への意欲に変化はありましたか?」といった質問を設定するのが効果的です。

基本項目に加えて自由記述欄を設けておくことで、保護者からの具体的な要望や改善提案の声をダイレクトに受け取ることができます。
Lステップなどのツールを活用して、回答と保護者情報を紐付け、内容に応じた個別フォローを自動化することも可能です。
保護者とのつながりを強化し、学習塾のブランド価値を高めることができるでしょう。

LINEアンケートをビジネスに活用しよう

LINEアンケートをビジネスに活用しよう

LINEアンケートは、飲食店での顧客満足度調査、美容サロンの予約前ヒアリング、不動産の内覧後アンケート、学習塾の保護者満足度調査など、さまざまな業種で活用できます。

多くの人が日常的に使用しているLINEで手軽に実施できるため、開封率と回答率の高さが魅力です。
LINE公式アカウントの「リサーチ機能」であれば無料で使用できるため、まずはお試し感覚で活用してみてはいかがでしょうか。

「Lステップ」などの拡張ツールを導入すれば、詳細な分析や回答内容に合わせた個別対応ができるようになり、より効果的なアンケート運用が可能になります。
顧客の声をリアルタイムで収集し、サービス向上やマーケティング戦略に反映できるLINEアンケートは、今後のビジネス成長に欠かせないツールの一つです。

まずは無料で始めて、データ活用の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

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執筆者

Septeni FOCUS 編集部

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