2025.3.27

画像生成AIとは?活用方法や代表的なツールを紹介

  • AI

Septeni Focus 編集部

画像生成AIとは?活用方法や代表的なツールを紹介

人工知能を活用して画像やイラストを自動で作成する「画像生成AI」は、近年、幅広いビジネス領域で注目を集めています。

写真のようにリアルな画像や手描き風のイラストが数秒で生成できるため、SNS・Webサイトの画像や広告バナー、撮影モデルなど、さまざまなシーンで活用されるようになりました。

この記事では、画像生成AIの仕組みやビジネスにおける活用事例、代表的なツールについて紹介します。

※こちらの記事は2025年3月17日時点の情報です。

画像生成AIとは

Shutterstock_2372400169-min

画像生成AIとは、人工知能を用いて画像やイラストを自動生成する技術を指します。
プロンプトを入力し、生成したい画像やイラストのイメージを指示すると、その要件をもとにオリジナルの画像をわずか数秒で作成できます。

例えば、「かわいい犬の画像を作ってください」というプロンプトを入力すると、背景やキャラクターの細部まで自動的に描写された画像が数秒で生成されます。

また、同じプロンプトを再び入力すると、前回とは異なる画像を出力するため、何度でもくり返し生成することが可能です。

SEP_media_ID6_pic_01_e-min

※生成AIにて作成

AIは、プロンプトに加えて、関連性の高い要素を推測して画像を膨らませる能力も持っています。
これにより、クリエイターだけでなく、一般の利用者でも簡単に高品質な画像を生成することが可能となっています。

 

関連記事:生成AIとは?種類や従来のAIとの違い、活用事例について初心者向けに解説

画像生成AIの仕組み

Shutterstock_2278278557-min

画像生成AIは、ディープラーニング(深層学習)と呼ばれる技術を基盤としています。
ディープラーニングは、大量の画像データをAIに学習させ、そこから得られる特徴やパターンを理解し、それを基に新しい画像を生成するという仕組みです。

画像生成の主な技術は、以下の通りです。


  • GAN(敵対的生成ネットワーク)

  • VAE(変分オートエンコーダ)

  • CNN(畳み込みニューラルネットワーク)

GAN(敵対的生成ネットワーク)

GANは、2つのニューラルネットワーク(生成ネットワークと識別ネットワーク)が競い合うことで、リアルな画像を生成する技術です。

生成ネットワークは新しい画像を作り出し、識別ネットワークはその画像が本物か偽物かを見極めます。
このプロセスを何度も繰り返すことで、生成される画像の品質を向上させるのが主な仕組みです。

VAE(変分オートエンコーダ)

VAEは、データの特徴を抽出し、それを圧縮・再構築することで画像を生成する技術です。
GANと異なり、生成される画像は比較的滑らかで一定の統一感を持つため、顔の表情や自然風景の生成に用いられています。

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)

CNNは、画像認識に特化したニューラルネットワークで、画像内の特徴(エッジ、色、形状など)を効率的に抽出します。
CNNは直接画像を生成するわけではありませんが、GANやVAEなどの画像生成モデルに組み込まれることで、高精度な画像生成をサポートする技術です。

画像生成AIは、複数の技術を連携させることも可能であり、その結果、より高品質な画像・イラストの生成を実現することができます。

画像生成AIの活用事例

Shutterstock_2550306225-min

画像生成AIには以下のようなメリットがあり、画像やイラストの生成だけでなく、動画生成の分野でも注目されています。

 

  • 画像制作のスピード向上

  • 撮影コストの削減

  • 大量のコンテンツを効率的に生成

     

    現代では、個人から企業までさまざまな場面で画像生成AIが活用されるようになっています。

    ここからは、画像生成AIの具体的な活用事例を紹介します。

SNSやWebサイト

SNSやWebサイトに投稿する画像やバナーなどのコンテンツを作成する際に、画像生成AIは非常に役立ちます。
例えば、Instagramの投稿用画像やブログのアイキャッチ画像も、簡単なプロンプトを入力するだけで、短時間で生成することが可能です。

企業のブランドカラーやデザインの方向性を学習することで、一貫性のあるビジュアルデザインを大量生成できるようになるでしょう。
クリエイターやデザイナーが、より高度な企画や編集に時間を割けるようになるため、結果として企業全体の生産性向上が期待できます。

広告バナー

画像生成AIは、広告バナーの制作にも活用されています。
従来はデザイナーが手作業で行っていた工程をAIで自動化することで、複数パターンのデザイン生成も短時間で対応できるようになります。

例えば、「春のキャンペーン」や「冬のセール」といったテーマを指示するだけで、季節ごとに異なるデザインのバナーを生成してくれるため、広告運用のスピードアップとコスト削減が期待できるでしょう。

撮影モデル

AIが生成した人物画像を、撮影モデルの代替として活用する事例も増えています。

例えば、株式会社伊藤園では、日本で初めてAIタレントをテレビCMで起用したことで話題となりました。
また、アパレル業界や美容・コスメ業界では、AIモデルを用いた商品宣伝画像を作成しています。

実在のモデルを起用する場合に比べて、スケジュール調整や撮影スタジオの手配といった手間が省けるため、プロジェクトの効率化が図れるのがメリットです。

さらに、年齢や国籍、スタイルなどのカスタマイズが可能なため、ターゲット層に最適化した広告画像を制作することができます。

画像生成AIの代表的なツール8選

Shutterstock_2455297231-min

画像生成AIにはさまざまなツールが存在し、それぞれ得意分野や特徴に違いがあります。

ここでは、初心者でも使いやすいサイト・アプリを中心に、特徴や使い方を紹介します。
無料で使えるツールもあるので、ぜひ参考にしてください。

Midjourney

Midjourneyは、アメリカで開発された高品質な画像生成AIツールです。プロンプトを入力すると、その内容に基づいたリアルで魅力的な画像を生成します。
特に、芸術性の高いイラストや独創的なデザインに強いのが特徴です。


特徴

プロのデザイナーが作成したようなクオリティの高い画像を生成

利用方法

コミュニケーションツール「Discord」内のMidjourneyのチャットツールに入室し、プロンプトを入力して画像を生成

料金プラン

有料プランのみ:スタンダードプラン以上は画像生成無制限

参考:https://www.midjourney.com/home

Stable Diffusion

Stable Diffusionは、イギリスのStability AI社が開発した画像生成AIです。
オープンソースとして公開されているため誰でも無料で使用でき、生成可能な画像の枚数に制限もありません。

自分のPCでローカルに実行できるため、データのプライバシーを保護しながら利用したい方におすすめです。

 

特徴

 ・無料で無制限の画像生成が可能

・カスタマイズ性が高い

利用方法

ソフトウェアをPCにダウンロードして使用するか、Webベースのインターフェースを利用

料金プラン

 無料

参考:https://ja.stability.ai/stable-diffusion

Imagen3

Googleが開発したImagen3は、卓越した画質と表現力で注目されています。

写真のようなリアルな質感や、絵画風のスタイルまで幅広く対応できるのが特徴です。
Googleアカウントを保有していれば、誰でも無料で使用可能です。

 

特徴

細部まで緻密に表現された高画質画像を生成可能

利用方法

Googleアカウントでログインし、Web上の専用ページで利用

料金プラン

Googleアカウントでログインすれば、無料かつ無制限

参考:https://imagx.ai/ja

FLUX.1

FLUX.1は、ドイツのBlack Forest Labs社が開発した画像生成AIです。ローカル処理が可能なため、インターネット接続が不要な環境でも利用できます。
オープンソースとして公開されているため、自由に使用したり、ツールに組み込むことも可能です。

 

特徴

・オフラインで高品質な画像生成が可能
・オープンソースでカスタマイズ性が高い

利用方法

ソフトウェアをダウンロード

料金プラン

無料

参考:https://flux1.ai/ja

ChatGPT-4o

ChatGPT-4oは、OpenAIが開発した最新世代の生成AIで、自然な会話や文書作成に加えて、画像や動画の生成機能も備えています。
テキスト入力だけでなく、画像や音声をプロンプトとして利用できる点が特徴的で、幅広い用途に対応可能です。

ChatGPT-4oは、無料ユーザーでも利用できますが、画像生成やプロンプト入力の回数には制限があります。利用回数のクレジットを増やすには、有料プランであるChatGPT Plusへの加入が必要です。

 

特徴

・画像や音声をプロンプトに使える
・プロンプトに基づいて画像の微調整や編集が可能

利用方法

OpenAIのプラットフォームで利用

料金プラン

・無料プラン:生成回数に制限あり
・有料プラン:生成回数の制限なし

参考:https://openai.com/index/hello-gpt-4o

 

関連記事:ChatGPTとは?使い方や活用シーン、無料でできる始め方を紹介

DALL·E 3

DALL·E 3は、OpenAIが開発した高性能な画像生成AIです。
プロンプトの指示に従って、より正確性の高い画像を生成するのが特徴で、生成された画像の微調整も簡単にできます。

無料で利用できますが、1日の生成枚数には制限があります。ChatGPTの有料ユーザーは無制限に利用できます。

 

特徴

プロンプトに基づいて高品質な画像生成が可能

利用方法

OpenAIのプラットフォームで利用

料金プラン

・無料プラン:生成回数に制限あり
・有料プラン:生成回数の制限なし

参考:https://openai.com/index/dall-e-3/

Canva

Canvaは、多彩なテンプレートと素材がそろったグラフィックデザインツールです。

61万点のテンプレートと1億点の素材があり簡単な操作で誰でもデザインを作成できます。
Canvaには画像生成AI機能も搭載されており、プロンプト入力で生成した画像をそのまま編集できるのが魅力です。

Canvaの基本機能は無料で利用できますが、有料プランでは利用可能なテンプレートや素材の数、クラウドストレージの容量が増えます。

 

特徴

・AI生成画像とデザイン編集機能が一体化
・初心者にも使いやすい

利用方法

Webまたはアプリで利用

料金プラン

・無料プラン:基本機能
・有料プラン:追加素材とクラウド容量の拡張

Microsoft Designer

Microsoft Designerは、DALL-E 3を搭載したMicrosoftの画像生成ツールです。

シンプルで使いやすいインターフェースが特徴で、プロンプトを入力するだけで高品質な画像を数秒で生成できます。
Microsoft アカウントがあれば、無料で無制限に画像生成が可能です。

 

特徴

高性能な画像生成モデルで精度の高い画像生成が可能

利用方法

Microsoftアカウントでログインし、Web上の専用ページで利用

料金プラン

Microsoftアカウントでログインすれば、無料かつ無制限

Artguru

Artguruは、プロンプト入力による画像生成だけでなく、動画作成機能も備えたオンラインAIツールです。シンプルな操作で画像・イラストを生成でき、個人利用や小規模プロジェクトに適しています。

無料でも利用できますが、生成枚数は1日5枚までに制限されます。
有料プランでは、無制限で画像生成ができ、AI生成の高速化が可能です。

 

特徴

画像生成だけでなく、動画作成機能も搭載

利用方法

Webブラウザで利用

料金プラン

・無料プラン:1日5枚まで
・有料プラン:生成枚数の制限なし・AI生成の高速化

Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobeが提供する生成AIツールで、テキストをもとにした画像生成や既存画像の編集が可能です。PhotoshopやIllustratorなど、Adobe製品とシームレスに連携する点が大きな強みです。

Adobe ID を保有していれば、Adobe Fireflyの機能を無料で試すことができますが、回数制限と生成された画像にウォーターマークが付くという制限があります。

有料のサブスクリプションに加入すれば、プランに応じた数の生成可能クレジットが付与される仕組みです。

 

特徴

・テキスト入力による画像生成だけでなく、既存画像の加工・編集も可能
・PhotoshopやIllustratorとシームレスに統合

利用方法

Webまたはデスクトップアプリで利用

料金プラン

・無料プラン:機能の一部を試用可能
・有料プラン:プランに応じた数の生成クレジットが付与

ImageFX

ImageFXは、Googleが開発した画像生成AIツールで、プロンプト理解力の高さと写実的な画像生成が特徴です。

写真のようなリアルな画像からイラスト風のものまで幅広く対応できます。
料金プランは、Googleアカウントでログインすれば、完全無料で利用可能です。

 

特徴

・写実的で高解像度の画像を生成可能
・ユーザーの意図を的確に反映

利用方法

Googleアカウントでログインし、Web上の専用ページで利用

料金プラン

Googleアカウントでログインすれば、無料かつ無制限

画像生成AIにおける課題と今後の展望

Shutterstock_2431115295-min

画像生成AIは、ビジネスシーンにおいて、業務効率化や生産性向上など、企業の競争優位性を高めるメリットがあります。
しかしその一方で、解決すべき課題があることも理解しておくことが大切です。

例えば、生成物の品質や正確性は画像生成AIが抱える課題の一つです。細部の再現性や、リアリティのある画像生成にはまだ改善の余地があると言えるでしょう。

また、著作権やプライバシー侵害についても無視できない問題です。
既存の画像やテキストデータをもとに学習する生成AIの特性上、生成された画像が元データに類似しすぎる場合、法的トラブルに発展する可能性があります。

生成物を実際に利用するためには、AIの特徴を理解し、適切に活用するための専門知識が求められるでしょう。

画像生成AIのビジネス活用における今後の展望としては、生成品質のさらなる向上や、学習データの多様化・透明化が期待されています。
今後、生成プロセスにおける倫理基準の確立や、法的問題を回避するための仕組みの構築が進むことで、より安心して利用できる環境が整うでしょう。

画像生成AIは、技術の進化とともに、ビジネスの可能性をさらに広げるツールとして今後も注目され続けることが予想されます。

画像生成AIでクリエイティブの幅を広げよう

Shutterstock_2485580337-min

画像生成AIのビジネス活用は、従来の制作プロセスにおける時間やコストの削減が期待できるだけでなく、より柔軟かつ多彩なアイデアを形にすることが可能となります。

例えば、広告バナー制作においては、ターゲットごとにカスタマイズされたビジュアルを短時間で複数パターン生成することで、より効果的なA/Bテストを実施できます。
また、新商品のコンセプトビジュアルやプロトタイプ画像を迅速に作成することで、開発スピードを向上させることも可能です。

従来は専門知識が必要だったデザイン業務ですが、画像生成AIの技術進化に伴い、誰でも簡単に高品質な素材を作れるようになりました。

デザイナー以外の人がクリエイティブに関わる機会が増えることで、チーム全体の生産性が向上し、新しい視点やアイデアが生まれやすくなるでしょう。

画像生成AIは、企業のクリエイティブ活動を加速させ、競争力を高めるために有効なツールの一つです。他社との差別化を図り、顧客により魅力的な企業価値を提供するためにも、画像生成AIのビジネス活用を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

この記事をシェア

  • Facebookでシェアする
  • Xでシェアする
  • はてブでシェアする
  • URLをコピーしました

執筆者

Septeni Focus 編集部

「Septeni FOCUS」は、Septeni Japan株式会社が運営するマーケティング担当者のためのメディアです。