近年、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートといった縦型動画プラットフォームの普及により、数十秒~数分で完結する「ショートドラマ広告」が注目を集めています。
従来のバナー広告やテレビCMとは異なり、ストーリー仕立ての動画を通じて、商品やサービスを自然に訴求できる点が特徴です。
この記事では、ショートドラマ広告の特徴や効果、実際の活用事例を分かりやすく紹介します。
※こちらの記事は2026年3月17日時点での情報です。
ショートドラマ広告とは、数十秒~数分程度の短尺動画のなかでストーリーを展開し、商品やサービスを自然に訴求する広告手法です。
単なる商品紹介ではなくストーリー仕立てにすることで、登場人物に対する共感や感情移入を生みやすく、記憶に残りやすいという特徴があります。
一般の投稿(オーガニック投稿)で配信すれば、コンテンツとして自然に視聴されるため、高い視聴完了率が期待できます。
代表的な配信媒体は、以下の3つです。
TikTok
Instagramリール
YouTubeショート
それぞれアルゴリズムやユーザー層が異なるため、目的に応じた設計が求められます。
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ショートドラマ広告は、ストーリーを軸に構成することで、視聴者の感情に自然とアプローチできる点が強みです。
その主な特徴として、以下の3つが挙げられます。
TikTokやInstagramリールのように、ユーザーが高速でスクロールするSNSでは、いかにも広告らしい動画は冒頭数秒で離脱されやすい傾向があります。
一方、ショートドラマ広告は、商品やサービスの説明を前面に押し出すのではなく、日常、恋愛、仕事、家族といった身近なテーマのなかに自然と組み込むのが一般的です。
ストーリー仕立てにすることで、視聴者の「続きが気になる」という心理を刺激しやすく、最後まで視聴されやすいというメリットがあります。
ショートドラマ広告は視聴者の感情を動かしやすく、コメントやリアクションが集まりやすい点も特徴です。
「共感した」「自分も同じ経験がある」「結末が予想外だった」といった感想が自然に生まれ、エンゲージメントが高まります。
また、続きが気になる終わり方や視聴者への問いかけを意図的に設計しておくことで、コメント欄での会話が活発になるでしょう。
公式アカウントが丁寧に返信を重ねることで単なる広告配信にとどまらず、視聴者との接点を継続的に築くことが可能です。
ショートドラマは、広告というよりも一つのエンターテインメントコンテンツとして受け止められやすいため、シェアや保存にもつながりやすいです。「この展開がすごい」「誰かに見せたい」と感じた視聴者が自発的に拡散することで、広告費を抑えながらリーチを広げられます。
単に視聴されるだけでなく、シェアや保存といった具体的なアクションを促せる点は、ショートドラマ広告ならではのメリットと言えるでしょう。
ショートドラマ広告は、テレビCMやSNS広告と違い、共感性の高いストーリーによって視聴者の感情を動かし、記憶に残りやすいという特徴があります。特にZ世代やミレニアル世代に受け入れられやすく、認知拡大や好感度アップが期待できるでしょう。
続いては、ショートドラマ広告がユーザーに刺さるのはなぜか。その主な要因として、以下の3点が挙げられます。
ショートドラマ広告がユーザーに刺さりやすい理由は、動画の冒頭で強い関心を引き付けられる点にあります。
SNSでは次々と動画が表示されるため、興味を持てないコンテンツはすぐにスキップされがちです。
一方、ストーリー形式のショートドラマ広告は「この後どうなるのか」という期待を膨らませられるため、一般的なSNS広告と比べて視聴維持率が高くなる傾向にあります。
その結果、商品やサービスに関する情報が最後まで届きやすくなり、単なる表示回数の増加だけでなく深い理解や記憶への定着につながるのです。
ショートドラマでは、恋愛や日常の出来事、仕事の悩み、友情など、視聴者が「自分にも起こり得る」と感じやすいテーマが多く扱われます。共感を入り口にすることで、視聴者の心理的な距離を一気に縮められる点も魅力の一つです。
共感が生まれると、視聴者は広告として構えることなく、自然にストーリーへと引き込まれます。その流れのなかで商品やサービスが登場すれば、押しつけ感を与えることなくスムーズに興味を持ってもらいやすいでしょう。
ストーリー性を持たせたショートドラマ広告は、自分ごととして感じられやすいため視聴者の感情移入を促します。
感情を刺激することで情報の受け取り方も変わってくるでしょう。
その結果、商品やサービスが課題や悩みを解決してくれる存在として記憶に残りやすくなり、単なる広告メッセージではなく、自分にも役立つ選択肢の一つとなるのです。
ここからは、ショートドラマ広告の事例として、自社プロモーションにショートドラマアカウントを活用している企業を7つ紹介します。
毎日はにかむ僕たちは:フォロワー数84.4万人(2026年3月時点)
日本テレビ放送網株式会社が運営する「毎日はにかむ僕たちは。」は、「はにかんでしまうような一瞬」をテーマに、恋愛や青春を描いたショートドラマアカウントです。コンテンツ制作は、人気ショートドラマクリエイター集団ごっこ倶楽部が手がけています。
日本テレビ放送網は、ショートドラマを単なる広告として活用するだけでなく、自社のIP資産(知的財産)として育成している点が特徴です。2025年にはドラマを原作とした小説が書籍化されるなど、コンテンツがメディアミックス展開へと広がっています。
NTTドコモ公式アカウント:フォロワー数39.2万人(2026年3月時点)
株式会社NTTドコモは、2024年3月からTikTok でショートドラマ投稿をスタートし、現在も週2本のペースで継続的に配信しています。
コンテンツ制作はごっこ倶楽部が手がけ、「等身大の青春」をテーマとしたドラマの中に、スマートフォンや通信サービスを自然に登場させているのが特徴です。
平均再生回数は270万回を記録しており、若年層へのリーチと好感度向上に貢献しています。
ストーリーを損なわない形で商品を訴求することで、広告色を抑えながらブランド認知を拡大している好事例です。
パーソル(PERSOL):フォロワー数16.2万人(2026年3月時点)
パーソルホールディングス株式会社は、「働くこと」をテーマにしたショートドラマをTikTokで配信しています。
投稿にはグループビジョンである「#はたらいて笑おう」というハッシュタグを付け、働く人々の葛藤や成長を描いているのが特徴です。
コンテンツ制作はごっこ倶楽部が手がけ、視聴者が自分自身の仕事観と重ね合わせやすい内容にすることで、企業理念への共感を生み出しています。
【公式】アコムのドラマ:フォロワー数5.5万人(2026年3月時点)
アコム株式会社は、「いま、大切なことのために。」というコンセプトのもと、ショートドラマを活用したプロモーションを展開しています。
家族や人間関係をテーマにした泣けるストーリーを通じて、「人に寄り添う」「支えになる」といった企業の想いを表現しているのが特徴です。
消費者金融という先入観を持たれやすい業種でありながら、ショートドラマによりブランドの信頼感や好感度の向上につなげた事例です。
こちらも、コンテンツ制作はごっこ倶楽部が手がけています。
青春パズドラブ!:フォロワー数5.2万人(2026年3月時点)
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、ショートドラマ制作会社である株式会社HA-LUと共同で「青春パズドラブ!」を制作・配信しています。高校生の日常や恋愛、青春をテーマにしたストーリーに、スマートフォンゲーム「パズドラ」の要素を自然と組み込み、直接的なゲームの宣伝ではなく、世界観を共有する形でブランドへの親近感を高めているのが特徴です。
さらに、同アカウントで配信した動画コンテンツは、チャンネル登録者数30万人以上を誇る「パズドラ公式YouTubeチャンネル」でも展開しており、SNSを横断したプロモーションによりブランド接点を広げています。
LINEMO【公式】:フォロワー数3.2万人(2026年3月時点)
ソフトバンク株式会社は、オンライン専用ブランド「LINEMO」のプロモーションとしてショートドラマを活用しています。
LINEアプリが自然に登場するストーリーを展開し、日常のなかでサービスが使われるシーンを描いているのが特徴です。
料金やスペックの説明だけでは伝わりにくいブランドイメージを感情を通じて伝えるほか、ショートドラマに加えてCMのメイキング映像も発信しており、ブランド全体の世界観を多角的に伝えるアカウントとして運営されています。
Canva 公式 (キャンバ):フォロワー数2.2万人(2026年3月時点)
Canva Japan株式会社は、デザインツールCanvaの使い方をドラマ仕立てで紹介するチュートリアルドラマを複数展開しています。
デザインやツールの操作に苦手意識を持つ方が抱きやすい悩みをストーリー仕立てで描き、その解決策としてCanvaの機能を自然に提示しているのが特徴です。
単なる操作説明動画ではなく、物語を通じてサービス価値を伝えることで、親しみやすさと理解促進を両立させています。
さらに、同じドラマコンテンツを公式YouTubeチャンネルでも横型の長尺動画として配信しており、ショート動画と長尺動画を組み合わせた立体的なプロモーションを行っています。
ショートドラマ広告は、業種や企業規模を問わず活用できる有効なマーケティング手法です。
ドラマを通じてブランドの世界観を伝えられるため、広告感を控えつつ、認知拡大や好感度向上に貢献します。
一方で、ショートドラマ広告にはいくつか注意点も存在します。
ここでは、ショートドラマ広告をマーケティングに活用するうえで、押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
ショートドラマは、TikTokやInstagramリールなどの縦型動画プラットフォームと相性が良く、特に10~20代のZ世代との親和性が高い傾向があります。
そのため、Z世代向けのアパレルやコスメ、エンタメ系商材などでは高い効果が見込めますが、中高年層やBtoB商材をメインターゲットとする場合、必ずしも最適な手法とは限りません。
プラットフォームごとのユーザー属性や利用シーンを踏まえずに展開してしまうと、想定したターゲット層に届かない可能性があります。
ショートドラマ広告を実施する際は、ターゲットの年齢層・利用媒体・情報接触態度を事前に整理し、媒体選定やストーリー設計を行うことが重要です。
ショートドラマ広告は、数十秒~数分程度の短尺動画で構成されるため、一度に伝えられる情報量には限界があります。
商品の機能詳細や料金プラン、スペック比較など、情報を詰め込み過ぎると肝心のストーリー性が損なわれ、途中離脱を招く原因となります。
そのため、ショートドラマ広告では「共感」や「興味喚起」にフォーカスし、詳しい情報はLPや公式サイト、あるいは長尺の解説動画へ誘導するなど、媒体ごとの役割を明確に設計することが重要です。
ショートドラマ広告を配信するうえで、特に注意したいのが炎上リスクです。
ストーリー表現を重視するあまり、過激な演出やセリフ、特定の属性や価値観を傷付けるような設定を用いてしまうと、SNS上で批判が拡散するおそれがあります。
また、ストーリーだけでなく使用する音楽や撮影場所、出演者の肖像権・著作権など権利関係の管理も徹底しなければなりません。
SNS特有の拡散スピードの速さはメリットであると同時に、問題が発生した際の影響範囲を広げるリスク要因にもなり得ます。
ショートドラマ広告で炎上を防ぐには、事前のチェック体制やリスク管理フローを整えておくことが重要です。
自社でのコンテンツ制作・アカウント運用の不安がある場合には、専門的な知見を持つ制作会社や運用パートナーと共同で取り組むことも検討してみてください。
戦略設計・クリエイティブ制作・広告運用・効果分析まで一貫して支援できる体制があれば、ショートドラマ広告の成果を最大化しやすくなります。
多くの企業のデジタルマーケティングを支援してきた株式会社セプテーニでは、人気クリエイター集団ごっこ倶楽部との協業による「TikTokショートドラマアカウント総合支援パッケージ」を提供しています。
TikTokアカウントのプロデュースからドラマコンテンツの撮影・制作、広告の運用から成果の分析まで、トータルでサポートいたしますのでお気軽にご相談ください。
ショートドラマ広告は広告らしさを前面に出さず、ブランドや商品、サービスの魅力を自然な形で伝えられるマーケティング手法です。ストーリーを通じて視聴者の共感や感情移入を誘うことで、単なる認知拡大にとどまらず、ブランド理解や好意度の向上につながります。
TikTokやInstagramリールなどの縦型動画プラットフォームを活用すれば、10〜20代のZ世代を中心とした若年層との接点を効率的に増やせるでしょう。
また、ショートドラマ広告は単発施策で終わらせず、シリーズ化することでアカウント自体のファンを育成し、継続的なエンゲージメントを築くことにもつながります。
ただし、その成果はストーリー設計や媒体特性を踏まえた運用にかかっています。
株式会社セプテーニが提供する「TikTokショートドラマアカウント総合支援パッケージ」では、人気クリエイター集団「ごっこ倶楽部」と協業し、課題に合わせた最適なソリューションを提案いたします。
ショートドラマ広告の運用を検討している方、ショートドラマ広告の効果的な活用に興味がある方はぜひお気軽にご相談ください。