LINE公式アカウントには「未認証アカウント」と「認証済アカウント」があることをご存じでしょうか。
認証済アカウントは、審査を通過した信頼性の高いアカウントとして、多くのユーザーに安心感を与えられるのが特徴です。
メリットが多い一方で、審査のハードルや運用上の制約がある点についても把握しておく必要があるでしょう。
この記事では、LINE公式アカウントの種類や、認証済アカウントのメリット・デメリット、申請方法について分かりやすく解説します。
※こちらの記事は2025年8月27日時点での情報です。
LINE公式アカウントには、「未認証アカウント」「認証済アカウント」「プレミアムアカウント」の3種類があります。
いずれのアカウントでも、無料プランと有料プランからプランを選ぶことが可能です。
「認証済アカウント」は、LINEヤフー株式会社の審査を通過・承認された信頼性の高いアカウントであり、ユーザーとの信頼関係構築や集客力アップを図りたい企業におすすめです。
一方で、「プレミアムアカウント」は認証済アカウントのなかでも特に優良と判断されたアカウントに対して緑色の盾バッジが付与されますが、現在申請方法や基準などは公開されていません。
そのため、ここでは一般的なビジネス用途で活用される「未認証アカウント」と「認証済アカウント」の違いを中心に解説します。
未認証アカウントは、LINE公式アカウントの標準的な形態です。
個人事業主や小規模ビジネスなど、個人・法人を問わず誰でも審査なしで開設でき、無料で利用を始められるのがメリットです。
未認証アカウントの主な特徴は、以下の通りです。
簡単に始められる一方で、検索露出や信頼性の面では不利となるため、本格的な集客やブランディングを行う場合には、認証済アカウントの申請を検討しましょう。
認証済アカウントは、LINEヤフー株式会社の審査に合格することで得られるアカウント形態で、アカウント名の横に青色の認証バッジが表示されます。
このバッジは、ユーザーに対して信頼性を示す目印となり、なりすまし防止にもつながります。
さらに、認証済アカウントには、以下のような特徴があります。
開設に多少の手間はかかるものの、ユーザーからの信頼を得たい場合や本格的な集客・販促施策を行いたい場合は、認証済アカウントの取得がおすすめです。
LINE公式アカウントを開設する際、「未認証のままで十分か」「認証済アカウントにすべきか」など、迷う方も多いでしょう。
認証済アカウントは、LINEヤフー株式会社の審査を通過することで得られる公式ステータスであり、集客やブランディング、信頼性の面で多くのメリットがあります。
続いては、認証済アカウントの取得によって得られる主なメリットを具体的に紹介します。
認証済アカウントには、アカウント名の横に青色の認証バッジが表示されます。
青色のバッジはLINEヤフー株式会社によって公式に認証された証であり、ユーザーに安心感や信頼感を与える効果があります。
また、第三者によるなりすまし防止策としても有効です。
「LINEが認めた公式アカウント」であることが一目で分かるため、初めてのユーザーにも安心してフォローしてもらいやすくなります。
認証済アカウントは、LINEアプリ内の検索結果に表示されるようになります。
検索経由で見つけてもらえる機会が増えるため、認知度の向上や新規フォロワーの獲得に効果的です。
特に、店名や業種名で検索されやすいビジネスでは、高い集客効果が期待できるでしょう。
認証済アカウントを取得すると、LINEヤフー株式会社が提供する集客支援ツールを活用できるようになります。
例えば、店舗に設置するポスターや、有料ノベルティ(二次元コード入りのショップカードやステッカーなど)を活用したオフライン誘導が可能となり、より効果的なプロモーションが可能です。
オンラインとオフラインの双方から集客を加速できる点は、特に店舗型ビジネスを行う企業にとって大きなメリットです。
認証済アカウントなら、ユーザーの目に留まりやすい位置に「友だち追加広告」を配信できます。
友だち追加広告とは、LINEアプリのトークリストタイムライン(LINE VOOM)やニュースタブなどに、広告を配信できる機能です。
ターゲット属性(年齢・性別・地域・興味関心など)を細かく設定できるため、店舗周辺のユーザーや特定層に効率的にアプローチできます。
広告を見てタップしたユーザーは、そのまま「友だち追加」につながるため、無理なく自然な流れで新規フォロワーを獲得できるのが魅力です。
認証済アカウントでは、LINE公式アカウントの管理画面からキャンペーン情報や割引クーポンを自由に掲載できます。
「◯月限定セール」「来店時にドリンク無料」「LINE限定プレゼント」などの販促企画を、ユーザーの目に届きやすい場所に設置することが可能です。
配信タイミングや内容を柔軟に設定できるため、セール告知・新商品リリース・来店促進など、さまざまなマーケティング施策に活用できます。
未フォローのユーザーに対してもキャンペーン情報を表示できるため、新規顧客の獲得に有効です。
未認証アカウントでも既存の友だちにクーポン配信は可能ですが、外部露出や検索表示の制限があるため、新たなユーザーへの拡散力には限界があります。
認証済アカウントでは、LINEアプリ内で月額制の会員サービスを運用するメンバーシップ機能を利用できます。
有料会員に対して限定メッセージや特典(クーポン・動画・画像など)を配信できるため、ファンの囲い込みやLTV(顧客生涯価値)の向上が見込めるでしょう。
導入から集金・管理までLINE公式アカウント上で一元管理できるため、オンラインヨガや英会話などの月額レッスン、有料ファンクラブ、飲食店の特典などに活用されています。
LINE公式アカウントの高度なアンケート機能が利用できるのも、認証済アカウントのメリットです。
通常の「選択肢形式」に加えて「自由回答形式」の設問を作成できるため、ユーザーの率直な声や細かなニーズの収集ができます。
例えば、新商品の味や価格帯に対するリアルな感想、サービス利用時の改善点や要望、イベント参加者の満足度調査などで利用すると、商品開発やサービス改善のための貴重なフィードバックが得られます。
アンケートに回答してくれたユーザーに対して自動でクーポンや特典を送ることで、参加率アップやエンゲージメント向上にもつながるでしょう。
認証済アカウントでは、より高度な集客機能や広告メニューが利用できるようになります。これらの機能を活用することで、リーチ拡大や効果的なプロモーションを行うことが可能です。
企業オリジナルのLINEスタンプを制作し、ユーザーに無料で配布するプロモーションです。スタンプの利用を通じて、企業名やブランドを日常的にユーザーにアピールできます。友だち追加を条件とすることで、友だち数の増加やユーザーとの接点創出が可能です。
LINEヤフー株式会社が提供しているAPIには、誰でも利用できるオープンAPIとは別に、提供条件を満たした企業や団体のみが利用できるオプションAPIがあります。
オプションAPIの代表的な機能として、以下が挙げられます。
LINEアプリ上でキャンペーン応募を受け付ける仕組みを構築できます。応募フォームの作成や抽選機能などをLINE上で完結できるため、ユーザーは手軽に応募でき、企業側は効率的にキャンペーンを実施することが可能です。
LINE公式アカウントの「認証済アカウント」には、多くのメリットがある一方で、運用上の注意点や制約も存在します。
導入を検討する際には、以下のようなデメリットや条件についても事前に理解しておくことが大切です。
認証済アカウントを取得するには、LINEヤフー株式会社による事前審査に合格する必要があります。
審査では、業種や提供サービス、運営体制、法令順守状況などが確認され、ガイドラインに抵触する場合は却下されます。
例えば、以下のような業種・ジャンルは審査が通りにくい傾向にあります。
申請内容に不備があると、それだけで審査落ちとなるため、公式ガイドラインを事前によく確認し、正確な情報を準備して申請することが重要です。
認証済アカウントの申請時には、法人名や個人事業主名、事業所所在地、代表者名、電話番号などの詳細な登録情報をLINEに提出する必要があります。
審査では、情報の正確性と公開性が重視されるため、「実名や住所を伏せて発信したい」「匿名で柔軟に運用したい」と考えている方には不向きです。
副業やプライベートブランド運営などで、個人のプライバシーを重視したいケースでは、未認証アカウントのまま運用するほうが良い場合もあります。
青色バッジが付与されることで、公式感や信頼性は高まりますが、「親しみやすさや独自性が薄れてしまう」と感じるユーザーもいます。
個人運営のカフェやアーティストのアカウントなど、親しみやすさや個性を前面に出したいブランディングにおいては、青バッジがブランドイメージとマッチしないこともあるため注意が必要です。
認証済アカウントでは、アカウント名や業種カテゴリ、プロフィール情報の一部を変更する際に再審査が必要となる場合があります。
そのため、ブランド名や事業内容の変更を予定している事業者にとっては、柔軟性に欠けると感じるケースもあるでしょう。
「テスト的にLINE公式アカウントを運用したい」「事業の方向性がまだ定まっていない」という段階では、まずは未認証アカウントでスタートするなど、慎重な検討が必要です。
LINE公式アカウントを「認証済アカウント」にするには、所定の申請手続きを行い、LINEヤフー株式会社の審査に通過する必要があります。
また、セールスパートナー経由でアカウントを開設する場合は、自動的に認証済アカウントになります。
ここでは、申請の基本的な流れと注意点を紹介します。
まだアカウントを開設しておらず、開設と同時に認証済アカウントへの申請を行う方法は、次の通りです。
すでにアカウント開設済みの場合は、次のような手順で申請を行います。
申請時には、アカウント名に店舗や企業の正式名称を正しく入力することが重要です。
メールアドレス・電話番号・代表者名などの情報に誤りがないか、必ず確認しましょう。
アカウント認証の審査には、通常5〜10営業日ほどかかります。
通過すると、アカウントに青色の認証バッジが表示され、認証済アカウントとしての各種機能が利用できるようになります。
審査期間中も、未認証アカウントとしての運用は可能です。
「認証済アカウント」は、LINEヤフー株式会社による審査を通過した公式アカウントとして、多くの機能やサポートを受けることができます。
青い認証バッジがユーザーに安心感を与えるだけでなく、LINEアプリ内の検索表示や「友だち追加広告」の出稿、メンバーシップ機能や高度なアンケートの活用などにより、集客と顧客エンゲージメントを強化することが可能です。
また、検索結果に表示されることで新規ユーザーとの接点が増え、実店舗・EC問わず多様な業種において集客効率が向上するでしょう。
LINE公式アカウントをマーケティングツールとして活用する際は、認証申請の条件や注意点を理解したうえで、認証済アカウントへの移行を検討してはいかがでしょうか。
ブランドの認知拡大や集客力アップ、売上向上のためにも、目的に応じた戦略的アカウント運用を進めていきましょう。