LINE公式アカウントの料金プランは?無料・有料プランの違いや有料オプションの特徴を紹介
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Septeni Focus 編集部

LINE公式アカウントは、企業や店舗が顧客と直接つながるための便利なツールです。
料金プランには無料と有料があり、それぞれできることが異なります。
「無料でどこまで使えるの?」「有料プランにすると何ができるの?」など、料金の違いやプランの選び方を知りたいという方もいるのではないでしょうか。
この記事では、LINE公式アカウントの無料・有料プランの違いや有料オプションの特徴について分かりやすく解説し、自社に合ったプランを選ぶポイントを紹介します。
※こちらの記事は2025年4月2日時点の情報です。
LINE公式アカウントの料金プランは3つ
LINE公式アカウントには、利用目的やビジネス規模に応じて選べる「コミュニケーションプラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3種類の料金プランが用意されています。
それぞれ、月額費用やメッセージ配信数が異なるため、用途に合わせて選びましょう。
以下の表で、各プランの基本情報を比較できます。
プラン名 |
コミュニケーションプラン |
ライトプラン |
スタンダードプラン |
月額固定費(税別) |
0円 |
5,000円 |
15,000円 |
無料メッセージ数(月) |
200通 |
5,000通 |
30,000通 |
追加メッセージ料金(税別) |
追加不可 |
追加不可 |
~3円/通※ |
※追加メッセージ料金は、配信数によって異なります。
それぞれのプランの特徴や適した利用シーンを詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションプラン
コミュニケーションプランは、月額0円で利用できるLINE公式アカウントの基本プランです。
月200通までメッセージを配信できるため、少人数の顧客とやりとりをしたい個人事業主や小規模な店舗に適しています。
例えば、友だち登録が100人のアカウントなら、月に2回メッセージを送ることが可能です。
ただし、無料枠を超えるメッセージの追加送信はできないため、友だちの数が増え、より多くの配信が必要になった際には、ライトプランへの移行を検討する必要があります。
コミュニケーションプランは、「費用をかけずにLINE公式アカウントを活用したい」「まずは試験的に運用してみたい」という事業者におすすめです。
ライトプラン
ライトプランは、月額5,000円で5,000通までメッセージを送信できるプランです。
例えば、1,000人の友だちがいる場合、月5回のメッセージ配信が可能になります。
小売店や美容サロン、飲食店など、一定の規模のビジネスでクーポンやキャンペーン情報を定期的に届けたい場合に適しています。
ただし、このプランでも追加メッセージの送信はできないため、より大規模な配信を行いたい場合は、スタンダードプランを選ぶのが良いでしょう。
ライトプランは、「コミュニケーションプランの無料枠では足りなくなった」「友だちが多いが定期的に情報を発信したい」という事業者におすすめです。
スタンダードプラン
スタンダードプランは、月額15,000円で30,000通までメッセージを配信できるプランです。
例えば、友だちが10,000人いる場合、月に3回のメッセージを配信できます。
さらに、無料枠を超えた追加メッセージの送信も可能です。
追加メッセージの料金は、のちほど詳しく紹介します。
スタンダードプランは、大規模なビジネス向けのプランであり、全国展開している店舗やECサイトのように、多くの顧客に向けてキャンペーン情報やクーポンを定期的に配信する企業に向いています。
友だち数が増え、より柔軟なメッセージ配信が必要になった場合は、スタンダードプランへの変更を検討しましょう。
LINE公式アカウントの無料・有料の違い
LINE公式アカウントには無料プラン(コミュニケーションプラン)と有料プラン(ライトプラン・スタンダードプラン)がありますが、違いは1ヶ月内に送信できるメッセージ通数のみです。
機能面に大きな差はなく、どのプランでもショップカードの発行、クーポンの作成、リッチメニューの設定などを利用できます。
「とりあえず無料で試したい」という場合にも、有料プランと同じ機能で運用をスタートできるのが魅力です。
無料アカウントのメッセージ
無料のコミュニケーションプランのアカウントのメッセージ制限は、月間200通までです。
ただし、以下の4つのメッセージはカウント対象外となるため、無料プランでも無制限で利用可能です。
-
LINEチャット:友だちとの1対1のメッセージ送受信
-
応答メッセージ:ユーザーからのメッセージに自動返信する機能
-
あいさつメッセージ:友だち追加時に自動送信されるメッセージ
-
Messaging APIの「Reply API」:ユーザーのメッセージにリアルタイムで返信するAPI
例えば、顧客対応をLINEチャットで行う場合は、無料アカウントでも回数制限なしで対応可能です。
そのため、小規模な店舗や個人事業主が「問い合わせ窓口」として活用することもできます。
ただし、キャンペーンやクーポンの定期配信を行う場合、200通ではすぐに上限に達するため、より多くのメッセージを送りたい場合は有料プランが必要になるでしょう。
有料アカウントのメッセージ
有料アカウントでは、加入プランに応じて、メッセージの配信可能通数がアップします。
ライトプラン(月額5,000円)では1ヶ月あたり5,000通まで、スタンダードプラン(月額15,000円)では、1ヶ月あたり30,000通まで、追加料金なしで配信可能です。
また、スタンダードプランでは、メッセージ数が上限を超えた場合でも、1通あたり最大3円の追加料金でメッセージの追加が可能です。
メッセージ通数の上限が増えることで、以下のようなメッセージ通数にカウントされる(課金対象となる)機能も活用しやすくなります。
-
絞り込み配信(ユーザーの属性や行動履歴にもとづき、特定のターゲットにメッセージ送信できる機能)
-
ステップ配信(ユーザーの行動や時間経過に応じて、段階的にメッセージを送信できる機能)
-
Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」「Narrowcast API」
LINE公式アカウントの有料オプション料金
LINE公式アカウントは、前述の無料・有料プランに加えて有料のオプションを追加することで、より利便性を高めることができます。
続いては、LINE公式アカウントで利用できる3つのオプションの特徴と料金を解説します。
LINEプレミアムID
LINEプレミアムIDとは、アカウントのIDを任意の文字列(社名やブランド名など)に設定できる有料オプションです。
通常のベーシックID(無料)では、ランダムな英数字の組み合わせ(例:@123abcde)が自動的に付与されますが、プレミアムIDを利用すると、「@shopname」や「@company_name」など、分かりやすく覚えやすいIDを設定できます。
これにより、ユーザーがアカウントを検索しやすくなり、ブランドの認知度や信頼性の向上にもつながるでしょう。
IDには半角英数字と「.」「_」「-」の記号を組み合わせ、4〜18文字以内で設定可能です。ただし、一度設定したプレミアムIDは、契約期間中に変更できないため、慎重に決める必要があります。
オプション料金は、月100円(税別)または年1,200円(税別)です。
LINE公式アカウントを長期的に運用する場合は、プレミアムIDを取得しておくと検索性が向上し、フォロワー獲得の効率がアップするため、特に企業アカウントにはおすすめです。
チャットProオプション
チャットProオプションは、2025年3月4日に提供が開始された、チャット機能を強化するためのオプションです。
チャット履歴の保存期間の延長、ノートの作成数を増やすことができるなど、より高度な顧客対応が可能になります。
以下の表に、無料範囲とチャットProオプションを比較しました。
項目 |
無料範囲 |
チャットProオプション |
月額費用(税別) |
0円 |
3,000円 |
チャット履歴保存期間 |
6ヶ月 |
5年間 |
チャット履歴のバックアップ(ダウンロード) |
不可 |
可能 |
チャットタグ作成数/付与数 |
作成:5個 付与:各チャットルーム1個 |
作成:300個 付与:各チャットルーム30個 |
ノート作成数 |
各チャットルーム1件 |
各チャットルーム1,000件 |
追加機能 |
なし |
カスタムフィルター |
このオプションにより、長期間のチャット履歴を保存し、過去の対応履歴を参照しながら顧客対応を行うことが可能になります。
特に、リピーターが多いビジネスや、問い合わせ対応が多い業種(ECサイト・美容サロン・飲食店など)にとっては、顧客満足度の向上に役立つでしょう。
また、チャットProオプションでは、今後もビジネス向けの新機能が随時追加される予定となっています。
LINE広告(友だち追加)
LINE広告(友だち追加)は、アカウントの友だちを増やすため、LINEアプリ内のさまざまな場所に広告を掲載する有料プロモーション機能です。
例えば、LINEのトーク画面の上部やLINEニュースのフィードなどに広告を掲載します。
そして、以下のような条件で絞り込むことで、ターゲットユーザーに効率的にリーチすることができます。
-
エリア情報
-
年齢・性別
-
興味・関心
特定のエリアにある店舗が「近隣のユーザー」に向けて広告を配信することで、効率良く友だちを増やし、来店促進につなげることができます。
また、広告画像やテキストは管理画面から簡単に作成・変更できるため、キャンペーンごとに異なる広告を出稿し、効果を測定しながら運用することも可能です。
LINE公式アカウントの料金プランを選ぶポイント
LINE公式アカウントの料金プランは、ビジネスの規模や目的に応じて選ぶことが重要です。
無駄なコストを抑えながら、効果的な運用を心がけましょう。
ここからは、料金プランを選ぶ際に意識したい3つのポイントを紹介します。
配信メッセージの通数で選ぶ
LINE公式アカウントの料金プランは、月間のメッセージ配信通数によって異なります。
メッセージの配信通数は、「友だち数×配信回数」で計算されるため、ターゲットの人数と送信頻度を事前に想定し、適切なプランを選びましょう。
例えば、友だちが1,000人いる場合、ライトプラン(5,000通/月)なら月5回まで、スタンダードプラン(30,000通/月)なら、月30回まで配信可能です。
特に、キャンペーンやクーポン配信を頻繁に行う場合は、メッセージ数に余裕があるプランを選ぶのが理想です。
追加メッセージも可能(従量課金制)
スタンダードプラン(月額15,000円)なら、月間の上限(30,000通)を超えた場合でも、追加メッセージを送信可能です。
追加メッセージの料金は従量課金制で、送信数が増えるほど1通あたりの単価が下がる仕組みになっています。
【追加メッセージの料金表(一部抜粋)】
追加メッセージ数 |
追加メッセージ料金(税別) |
50,000通まで |
1通あたり3.0円 |
50,001通~100,000通 |
1通あたり2.8円 |
100,001通~200,000通 |
1通あたり2.6円 |
200,001通~300,000通 |
1通あたり2.4円 |
300,001通~400,000通 |
1通あたり2.2円 |
例えば、スタンダードプランで10,000通の追加メッセージを送る場合、1通あたり3.0円の料金がかかるため、追加費用は30,000円(税別)です。
また、LINEヤフーforBusinessが提供する「LINE公式アカウント売上シミュレーター」を活用すれば、より具体的な運用シミュレーションが可能です。
友だちの人数や月間のメッセージ配信回数など、5つの項目を入力することで最適な料金プランや月間の売上金額をシミュレーションできます。
「どのプランが自社に最適なのか」「追加メッセージの費用がどれくらいになるのか」を事前に把握できるため、料金プラン選びに迷った際には、ぜひ活用してみてください。
料金プランは途中で変更できる
LINE公式アカウントの料金プランは、運用状況に応じて途中変更が可能です。
例えば、ライトプラン(月額5,000円)からスタンダードプラン(月額15,000円)にアップグレードする場合、差額の10,000円を支払えば、プラン変更は即時適用されます。
すぐにメッセージを追加配信することができるため、「まずは無料プランからスタートし、友だちが増えてきたら有料プランに切り替える」といった段階的な運用もしやすいでしょう。
ただし、スタンダードプランからライトプランへのダウングレードは翌月からの適用になるため、変更する際はタイミングに注意が必要です。
プラン変更の手順は以下の通りです。
-
LINE公式アカウントの管理画面にログイン
-
「利用と請求」メニューから「月額プラン」を選択
-
希望するプランを選択
なお、プランの変更には事前に「お支払い方法」の登録が必要です。
LINE公式アカウントの料金の支払い方法
LINE公式アカウントの料金の支払い方法は、「クレジットカード払い」「請求書払い」のいずれかを選択できます。
クレジットカード払いは、VISA、Mastercard、JCB、AmericanExpressなど主要ブランドに対応しているため、手軽に利用できるでしょう。
請求書払いを利用する場合は、「認証済みアカウント」への申請が必要となります。
支払いのタイミングは、月初に前払いです。月途中に契約した場合には、契約時点で即時決済となります。
また、追加メッセージ料金のみ後払いとなり、月末締め、翌月10日頃に請求されます。
基本料金と追加メッセージ料金の支払タイミングが異なる点に注意しましょう。
LINE公式アカウントの運用をDX化するには?
LINE公式アカウントをDX(デジタルトランスフォーメーション)化し、より効率的に活用するためには、専門的なサポートを活用するのが効果的です。
特に、大規模な配信管理や顧客対応を自動化するには、APIの活用や運用代行サービスが役立ちます。
セプテーニグループの一員であるミロゴス株式会社では、LINEの認定パートナーとして、LINE公式アカウントの効率的な運用を支援しています。
LINEのAPIを活用したDX支援サービス「LOOPASS」を提供しており、これまで50社以上のLINE公式アカウントの開発・運用を総合的にサポートしてきました。
大手化粧品メーカーや食品メーカーなど、さまざまな企業のLINE公式アカウントを支援しており、年間1,400本以上もの設定代行を行っています。
その功績が評価され、LINEヤフー株式会社から最上位技術支援パートナーである「Premier」として2期連続で表彰・認定されています。
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配信作業やアカウント運用に時間を割けない
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顧客対応の自動化を図りたい(チャットボット・FAQ対応)
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LINEと自社システムを連携させて運用を最適化したい
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効果的なマーケティング施策を導入し、売上につなげたい
このようなお悩みを抱える企業様は、ぜひミロゴスの支援サービスの活用をご検討ください。
LINE公式アカウントは自社に合った料金プランを選ぼう
LINE公式アカウントには、無料・有料の計3種類の料金プランが用意されています。
各プランで月間のメッセージ配信可能通数が異なるため、事業規模や友だちの数に合わせて、適切なプランを選ぶことが大切です。
さらに、有料のオプションもあるため、必要に応じて追加することで利便性の向上が期待できるでしょう。
料金プランの選び方を含めて、LINE公式アカウントの適切な運用方法に迷っている方は、専門家のアドバイスを受けることも検討してみてはいかがでしょうか。
セプテーニグループのミロゴス株式会社は、LINEに特化した支援サービスを提供しています。
迷いがちな初期設定はもちろん、配信業務についてもトータルでお任せいただけますので、ぜひお気軽にセプテーニにご相談ください。
執筆者

Septeni Focus 編集部
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