TikTok Shopの手数料とは?7%と3%の違いや仕組みを解説
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Septeni FOCUS 編集部
TikTokは、SNSとして圧倒的な拡散力を誇ります。
そんなTikTokには、動画やライブ配信から直接商品を買える「TikTok Shop」というEC機能があり、新たなビジネスチャンスとして大きな注目を集めています。
「もっと効率良く自社商品を広めたい」「手軽に商品をより幅広い年齢層の手に渡ってほしい」と考える一方で、具体的な導入方法やコストが分からず、最初の一歩をためらっている方も少なくありません。
TikTok Shopの利用を検討するうえで、「手数料はいくらかかる?」「導入するために必要な初期費用はどれくらい?」など、費用面が気になる方も多いのではないでしょうか。
TikTokは若年層を中心に利用者が多く、拡散力に優れたプラットフォームですが、販売チャネルとして利用する際には、手数料の仕組みを正しく理解することが大切です。
この記事では、TikTok Shopの手数料について、7%と3%の違い、発生する際の条件や注意点について詳しく解説します。
※こちらの記事は2026年1月28日時点での情報です。
TikTok Shopの手数料とは

TikTok Shopとは、TikTokのアプリ内で商品検索や販売、購入が可能なEC機能です。
日本国内では2025年6月に本格導入され、動画やライブ配信と連動した新しい販売チャネルとして多くの事業者から注目を集めています。
TikTok Shopの大きな特徴は、出店時に初期費用や月額固定費が一切かからないことです。
そのため、これからEC販売を始めたい方や、テスト的に新しい販売チャネルを試したい方でも、低コストでスタートできます。
ただし、商品が売れた際には手数料が発生します。
販売者が負担するのは、商品が売れた場合に発生する「販売手数料」のみです。
売上が確定したタイミングで、売上金額に対して一定割合の手数料が差し引かれます。
関連記事:TikTok Shopとは?主な機能や始め方、いつ日本で開始されたかについて解説
【2026年1月現在】TikTok Shopの手数料は7%

2026年1月現在、日本国内のTikTok Shopで適用されている手数料率は注文ごとに7%です。この7%には決済手数料も含まれています。
注文とは支払い・配達が完了した注文を指し、手数料は商品代金+購入者(カスタマー)が支払った配送料の合計税込金額に対して発生します。
手数料の計算方法は、以下の通りです。
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販売手数料=(商品代金+購入者が支払った配送料の合計税込金額)×7% |
例えば、購入者が支払った金額が1,200円の場合、計算は次のようになります。
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【例】 1,200円 × 7% = 84円(手数料) |
商品代金と配送料の内訳にかかわらず、合計金額が同じであれば、販売者が負担する手数料額も同一です。
具体的には、以下のどちらのケースでも手数料は84円となります。
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商品代金1,000円+配送料200円
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商品代金1,200円+送料無料
一般的には「送料無料」と表示したほうが、実際の支払額が同じでもお得に感じてもらいやすく、購入率の向上につながる可能性があります。
また、複数の商品の購入を促すために、「〇〇円以上の注文で送料無料」といった条件を設定することもできます。
出店時には、商品原価だけでなく、配送料や7%の手数料まで含めたうえで販売価格を設定することが重要です。
あらかじめ手数料を織り込んだ価格設計をすることで、想定外に利益が圧迫されるリスクを防ぐことができます。
TikTok Shopの手数料が3%になる仕組みとは?

TikTok Shopの手数料は基本的に7%ですが、「条件を満たせば3%で出店できる」という情報を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。
TikTok Shopでは、日本でサービスを本格的に開始した2025年6月30日以降、新規出店者向けの手数料優遇キャンペーンを実施していました。
具体的には、2025年内にアカウントを登録し、登録から45日以内に商品を3点出品するという条件を達成すると、タスク完了日から90日間に限り、手数料が3%に引き下げられる仕組みです。
例えば、購入(カスタマー)が支払った金額が1,200円の場合、計算は次のようになります。
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【例】 1,200円 × 3% = 36円(手数料) |
ただし、手数料3%のプロモーションは、2025年内にアカウント登録を完了していることが前提条件です。
そのため、これから新たにTikTok Shopを開設し、商品の出品を検討している場合は、基本手数料である7%を想定した価格設定を行いましょう。
今後も新規出店者や特定条件を満たした販売者を対象に、手数料割引キャンペーンが実施される可能性は十分に考えられるため、アカウント登録後は運営からのお知らせや管理画面の告知をこまめに確認し、有利なプロモーションを見逃さないことが重要です。
TikTok Shopで割引・セール商品を販売するときの手数料はいくら?

TikTok Shopで割引やセールを実施する場合は、手数料の計算方法に注意が必要です。
商品に「プラットフォーム割引」が適用されている場合、手数料は購入者(カスタマー)の支払い額にプラットフォーム割引額を加えた金額で計算されます。
プラットフォーム割引とは、TikTokが主催するキャンペーンやプロモーションによって適用される割引のことです。
期間限定クーポンや送料割引などが該当し、割引にかかる費用はTikTokが負担するため、販売者がその分を負担する必要はありません。
一方で、販売者自身が設定する割引(セール価格や値引き)は、あくまで販売者負担となります。
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【例】 ・商品価格:1,000円 ・配送料:200円 ・販売者が設定した商品割引額:200円 |
この場合、購入者が実際に支払う金額は以下の通りです。
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(商品1,000円 + 送料200円)-(商品割引200円 + プラットフォーム割引50円)= 950円 |
販売者が負担する手数料は、購入者が支払った金額の7%となります。
そのため、950円にプラットフォーム割引50円を加算して計算します。
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(購入者が支払った金額+プラットフォーム割引50円)×7%=70円 |
この結果、販売者が負担する手数料は70円となります。
つまり、TikTok Shopの手数料はプラットフォーム割引の有無に限らず、「販売者が設定した割引後の商品価格と送料の合計に対して7%の手数料がかかる」と理解しておくと判断しやすくなるでしょう。
TikTok Shopで販売した商品が返品・キャンセルになったら手数料はどうなる?

TikTok Shopでは、購入者(カスタマー)が注文確定後にキャンセル・返品・返金をリクエストした場合、原則としてその注文に対する販売手数料を販売者が負担する必要はありません。
支払いと配達が完了していない、または返品・返金が成立した注文については、該当する販売手数料が自動的に返金される仕組みとなっています。
「実際には売上が確定していないのに、手数料だけが差し引かれたままになる」といった心配は基本的に不要です。
また、注文のうちの一部のみがキャンセル・返品になった場合、その商品のみが返金処理の対象となり、販売手数料の一部が返金されます。
TikTok Shopの手数料はいつ支払う?

TikTok Shopの手数料は、売上確定から入金までのプロセスの中で自動的に差し引かれる仕組みになっています。販売手数料を別途支払う必要はなく、手間がかからないのが特徴です。
売上金の支払日は、毎月1日と14日の月2回に設定されています。
その時点で支払い可能額が1円以上ある場合、商品代金や配送料の合計額から販売手数料が差し引かれた状態で、登録した銀行口座へ自動的に振り込みが行われます。
入金額の内訳は、セラーセンターからダウンロードできる「決済レポート」で確認が可能です。
決済レポートには、取引日や取引IDごとの明細、商品代金、配送料、適用された販売手数料の金額などが記載されています。
TikTok Shop Adsのアフィリエイト手数料率の仕組みは?

TikTok Shopには、クリエイター(インフルエンサー)に動画やライブ配信で商品を紹介してもらい、その成果に応じて報酬を支払うアフィリエイト機能があります。
影響力のあるクリエイターの発信力を活用し、商品を訴求できるため、販売者にとって魅力的な仕組みです。
ただし、アフィリエイトを利用する場合、クリエイター経由で売上が発生すると、あらかじめ設定した手数料率にもとづいて報酬を支払う必要があります。
アフィリエイト手数料率は販売者側で設定でき、以下の方法から選択可能です。
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個別商品ごと
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商品グループごと
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全商品一律
例えば、在庫を早く消化したい商品や新商品など、特に販売を強化したい商品については、手数料率を高めに設定することでクリエイターが積極的に紹介してくれる可能性が高まります。
一方で、利益率が低い商品については手数料率を抑えるなど、戦略的な使い分けも可能です。
また、一部の販売者には、広告経由で発生した注文に対して、クリエイターごとに異なる手数料率を設定できる「ターゲットコラボレーション」も提供されています。
この機能を活用すれば、実績の高いクリエイターには高めの報酬を設定するなど、関係性を強化しながら広告コストの最適化につなげられるでしょう。
ただし、アフィリエイト経由で発生した注文であっても、通常の注文と同様に、TikTok Shopの販売手数料7%は発生します。
例えば、アフィリエイト手数料率を15%に設定した場合、販売手数料7%と合算すると、実質的な手数料負担は22%です。
アフィリエイトは売上拡大に効果的な一方で、手数料設定を誤ると利益を大きく圧迫する可能性があります。商品ごとの利益率や原価、広告効果を踏まえたうえで、無理のない手数料率を設定しましょう。
TikTok Shopの手数料は安い?高い?

TikTok Shopの手数料率7%という数字だけを見ると高く感じる方もいるかもしれません。
しかし、先述した通りTikTok Shopは初期費用や月額固定費が一切かからないため、ほかのECサービスと総合的に比較すると低コストということもあります。
実際に、大手ECモールと出店コストを比較すると、以下のような違いがあります。
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初期費用 |
月額費用 |
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TikTok Shop |
0円 |
0円 |
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楽天市場 |
60,000円 |
・25,000円(10,000商品まで) ・65,000円(50,000商品まで) ・130,000円(無制限) |
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Amazon |
0円 |
・100円/商品(49商品まで) ・4,900円/月額(49商品以上) |
TikTok Shopの手数料は、売上が発生しなければ手数料もかからない成果報酬型の仕組みです。
アフィリエイト機能も同様のため、固定費の観点においては導入しやすいシステムと言えるでしょう。
若年層を中心に圧倒的なユーザー数を誇るSNSプラットフォームで、固定費ゼロで動画やライブ配信によって集客できる点は、TikTok Shopならではの強みです。
TikTok Shopの手数料の仕組みを理解して低コストで運用しよう

TikTok Shopは、売上が発生した場合にのみ販売手数料7%が差し引かれる成果報酬型のため、これからEC販売を始めたい事業者にとって魅力的なサービスと言えます。
TikTokは若年層を中心に利用者が多く、拡散力に優れたプラットフォームです。
投稿やライブ配信が注目を集めることで、短期間で大きな売上につながるケースも少なくありません。
日本国内では2025年に導入されたばかりのため、現時点では競合がまだ少ない状況です。
早い段階から出店して運用ノウハウを蓄積しておくことで、将来的な優位性を築きやすくなるでしょう。
手数料の仕組みを正しく理解したうえで、TikTok Shopを新たな販売チャネルとして活用してみてはいかがでしょうか。
執筆者
Septeni FOCUS 編集部
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