Midjourney(ミッドジャーニー)でAI画像生成!料金や使い方、プロンプトを紹介
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Septeni FOCUS 編集部

Midjourney(ミッドジャーニー)は、高品質な画像を生成できるAIツールです。直感的な操作と高いビジュアル表現力で、アート作品からビジネス利用まで幅広く活用されています。
この記事では、Midjourneyの基本的な使い方や料金プラン、プロンプト入力のコツについて、初心者にも分かりやすく解説します。
※こちらの記事は2025年7月23日時点の情報です。
Midjourney(ミッドジャーニー)とは
まずは、Midjourney(ミッドジャーニー)の特徴について説明します。
高品質な画像生成AI
Midjourneyの一番の特徴は、画像生成能力の精度の高さにあります。写真のようにリアルな質感を再現できるだけでなく、アート風・イラスト調・ファンタジー風・サイバーパンク風など、ジャンルを問わず多様なスタイルでの出力が可能です。
特定のアーティストの画風を再現するような応用もできるため、クリエイターはもちろん、マーケティング素材やWebデザインにも活用できるでしょう。
WebとDiscord上で利用する
Midjourneyの利用方法には、以下の2つがあります。
- 「Discord(ディスコード)」上でBotにコマンドを送って画像を生成する方法
- ブラウザからアクセスできるMidjourney専用のWebアプリ「Midjourney Alpha」を使う方法
Discord版は、コマンド入力による操作が必要なため多少の慣れが必要ですが、複数のユーザーと作品を共有しながら生成できるのが魅力です。
一方、Web版であるMidjourney Alphaでは、画像生成やプロンプト編集がより直感的に行えるインターフェースになっており、初心者にも使いやすいと好評です。
有料プランのみ(無料プラン廃止)
現在、Midjourneyは完全有料化されており、無料プランは存在しません。2023年3月までは無料トライアルプランが提供されていましたが、ユーザー急増によるサーバー負荷などの理由から廃止となりました。
そのため、Midjourneyを利用するには有料プランへの加入が必要です。Midjourneyの料金プランについては、後ほど詳しく説明します。
日本語入力の対応状況
Midjourneyは、従来インターフェースやプロンプト入力がすべて英語対応となっていましたが、v7より日本語でも画像生成ができるようになりました(2025年7月現在)。
また、マイクに話しかけて指示を出す音声プロンプトについても、日本語に対応しています。
商用利用が可能
Midjourneyは、生成した画像を商用利用できる点も大きな魅力です。
ホームページやコラム記事の画像、商品パッケージ、広告素材など、幅広い用途に活用できます。
ただし、企業の年間収益が100万ドルを超える場合は、Proプラン(60ドル/月)以上の契約が義務付けられています。
企業ロゴや製品写真としての使用、営利を目的とした印刷物などに利用する場合は、事前に利用規約を確認しましょう。
Midjourney(ミッドジャーニー)とほかの画像生成AIとの違い
Midjourney(ミッドジャーニー)のほかにも、画像生成AIにはさまざまな選択肢があります。
例えば、Stable DiffusionやDALL-E 3などが代表的です。
Stable Diffusionは、オープンソースで誰でも無料で使える点が最大の特徴です。
自分のPCにインストールして利用でき、拡張性も高く、カスタマイズ次第では非常に自由度の高い画像生成が可能です。
ただし、導入にはPythonやマシンスペックに関する基礎知識が求められるため、初心者には少々ハードルが高いと言えるでしょう。
一方、DALL-E 3はOpenAIが提供している画像生成AIで、ChatGPTに搭載されており、対話形式で画像生成ができる手軽さが魅力です。
自然言語の解釈精度が非常に高く、抽象的なプロンプトにも柔軟に対応できます。
ただし、リアルな人物や複雑な背景を描く際には、やや人工的な印象が残ることもあり、AI画像らしさが強調される点がデメリットです。
Midjourneyは、こうした競合サービスと比較して、ビジュアルの美しさとスタイルの多様性において頭一つ抜けた存在となっています。
特に光と影の表現、質感、構図のバランスが優れており、まるでプロのイラストレーターが描いたかのような仕上がりになるでしょう。
高品質なビジュアルを、手軽かつ多様に生成したいユーザーにとって、Midjourneyは非常に有効なAIツールです。
用途やスキルレベルに応じて、他サービスとの使い分けを検討してはいかがでしょうか。
Midjourney(ミッドジャーニー)の始め方
Midjourney(ミッドジャーニー)を始めるには、アカウントの登録が必要です。
まずは、以下の手順に沿ってアカウントを作成し、ログインして利用しましょう。
公式サイトにアクセス
最初に、Midjourneyの公式サイトにアクセスしてください。
トップページに表示されている「Sign Up」ボタンをクリックしてアカウント登録手続きに進みます。
サインアップ方法を選択
サインアップの方法には、以下の2種類があります。
- Continue with Google:Googleアカウントでのサインアップ
- Continue with Discord:Discordアカウントでのサインアップ
Discordでサインアップする場合、すでにアカウントを持っている方はそのまま進められますが、持っていない場合は、https://discord.com/ から無料で作成が可能です。
ログイン情報の入力
選択したアカウントでの認証が完了すると、自動的にMidjourneyのアカウントが作成され、専用ダッシュボードにアクセスできるようになります。
ダッシュボードでは、過去に生成した画像やプロンプト履歴、利用状況(GPU時間の残りなど)を確認可能です。
初回アクセス時には、プラン選択と支払い情報の入力が求められるので、クレジットカードを用意しておくとスムーズです。
Midjourneyでは、アカウント1つでWebとDiscord両方のインターフェースを使えるため、用途や操作感に応じて使い分けが可能です。
特に初心者は、視覚的に操作しやすいWeb版から始めるのがおすすめです。
また、登録完了後は別のサインアップ方法を登録することもできます。
Midjourney(ミッドジャーニー)の料金プラン
Midjourney(ミッドジャーニー)には、以下の4つの料金プランがあります。
それぞれのプランには、利用可能なGPU時間や機能の違いがあり、用途や目的に応じて選択することが重要です。
プラン名 |
月額料金※ |
GPU時間/月 |
GPU時間 |
ステルスモード |
Basic |
10ドル |
約3.3時間 |
なし |
なし |
Standard |
30ドル |
15時間 |
無制限 |
なし |
Pro |
60ドル |
30時間 |
無制限 |
あり |
Mega |
120ドル |
60時間 |
無制限 |
あり |
※2025年6月時点でのレート
上位プランほど、高速に画像を生成できる「Fast GPUタイム」の利用可能時間が長くなるのが特徴です。
Basicプランでは、Fast GPU時間(約200分)を使い切ると、その月の画像生成が停止します。
一方で、Standardプラン以上では、Fast時間を使い切っても「Relaxモード(低速処理)」に自動で切り替わるため、画像生成を無制限で続けることが可能です。
また、Proプラン以上では「ステルスモード」が利用できます。
Midjourneyのステルスモードとは、生成した画像がほかのユーザーに公開されず、自分専用の非公開環境で作業できる機能で、商用案件やコンペ制作などアイデアを外部に見せたくない場合に便利です。
さらに、上位プランでは同時に複数のジョブを並列実行できるため、画像の生成待ち時間を短縮でき、スムーズに大量の画像を生成したいユーザーにも向いています。
Midjourneyは、日割りでプラン変更もできるため、まずはBasicプランから始めて使用感を確認し、必要に応じてStandardやProプランへのアップグレードを検討することも可能です。
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Midjourney(ミッドジャーニー)で画像を生成する方法には、主に以下の2つがあります。- Discord上でBotを使う方法
- ブラウザ上のWeb UI(Midjourney Alpha)を使う方法
ここでは、それぞれの基本的な利用手順と、使いこなすためのポイントを紹介します。
Discord
DiscordでMidjourneyを利用する際の基本的な流れは以下の通りです。
①チャンネルに参加する
Midjourney Botが利用できるDiscordのチャンネルを開きます。
初めて利用する場合は、Midjourney内の「newbies」など、初心者向けチャンネルに参加するのがおすすめです。
②プロンプトを入力する
チャット入力欄に「/imagine」と入力し、表示される「/imagine prompt」を選択します。続けて生成したい画像の内容を英語で記述します。
コマンド入力後にプロンプト入力フォームが表示されるので、そこに具体的な指示を入力してください。
例えば、「/imagine prompt: a cat wearing glasses」 と入力すると、「メガネをかけた猫」の画像が生成できます。
英語に不慣れな場合でも、DeepLやGoogle翻訳を活用しながらキーワードを組み合わせるだけで簡単に画像生成ができるでしょう。
③画像が生成される
プロンプトを送信すると、Midjourney Botが画像の生成を開始します。
約1分以内に4種類の画像が2×2のグリッド形式で返信メッセージとして表示されます。
④画像を選択・調整する
生成された画像の下に表示されるボタンを使って、希望する操作を選びましょう。
- U1〜U4:各画像を高解像度化(Upscale)
- V1〜V4:選んだ画像に基づくバリエーションを再生成(Variation)
- 更新:同じプロンプトでもう一度生成(再試行)
⑤画像を保存する
アップスケールされた画像が表示されたら、クリックして拡大し、右上の「ダウンロード」ボタンからPCやスマホに保存できます。
なお、生成されたすべての画像は、後からMidjourneyのWebアプリ上でも確認が可能です。
Midjourney Alpha
Webブラウザ上で利用できるMidjourney Alphaでは、より直感的な操作で画像生成が可能です。
①公式サイトにログインする
MidjourneyのWebサイトにログインします。
サインアップ済みのアカウントでhttps://www.midjourney.com/explore?tab=topにアクセスすると、ブラウザ上にMidjourneyのダッシュボードが表示されます。
②プロンプトを入力する
画面上部のプロンプト入力ボックスに、生成したい画像のイメージを英語で入力し、送信します。
Discordで利用する場合と同様に、シンプルなキーワードや短い文章で構いません。
③画像が生成される
送信後、数十秒で4枚の画像が生成されます。
Web版では、画像の部分的な修正や調整が可能となっています。
④画像を保存する
アップスケール後の画像は、ワンクリックで拡大表示が可能。右クリックやダウンロードボタンからPC・スマホに保存できます。
また、すべての生成画像は後からでも閲覧・ダウンロードが可能です。
Midjourney(ミッドジャーニー)のプロンプト例
Midjourney(ミッドジャーニー)の画像生成結果は、プロンプトの質に大きく左右されます。
プロンプトとは、AIに「どのような画像を生成してほしいか」を伝えるためのテキスト指示のことです。
プロンプトを工夫することで、同じテーマでもまったく異なる雰囲気や構図、テイストの画像が生まれます。
例えば、以下のようなプロンプトを入力してみましょう。
【プロンプト例】 a tidy room, the scene features detailed textures --no windows, books, posters, green |
このプロンプトでは、「整理整頓された部屋」「詳細な質感」という要素を指定しつつ、「--no」というネガティブプロンプトを使って「窓・本・ポスター・緑色」を排除しています。
このように、Midjourneyでは入れてほしい要素だけでなく、除外したい要素も明示的に指定することが可能です。
以下は、Midjourneyで使用可能なプロンプトの一例です。
-
項目
プロンプト例
指示内容
構図
close-up
被写体に近い接写構図
wide shot
広い範囲を捉える広角構図
bird's-eye view
俯瞰的に広範囲を見下す構図
画風
watercolor
水彩画風
cyberpunk
近未来的でネオンが特徴的な画風
ukiyo-e
浮世絵風
色・柄
pastel colors
淡く柔らかなパステル調の色合い
monochrome
モノクロの配色
vibrant hues
鮮やかで明るい色調
人物
young woman
若い女性を被写体として
old man
高齢の男性を被写体として
child
子供を被写体として
場所
in a forest
森の中のシーン
at a cafe
カフェでのシーン
on a beach
海辺やビーチ
服装
wearing a suit
スーツを着用した服装で
in a kimono
着物を着用した服装
casual attire
カジュアルな服装
表情
smiling
笑顔
surprised
驚いた表情
serene expression
穏やかな表情
これらのプロンプトは、組み合わせて使用することができます。
|
といった具合に、複数の要素を組み合わせて指示することで、AIにより具体的なイメージを伝えることが可能です。
また、プロンプトに続けて「パラメーター」を設定することで、理想により近いビジュアルを作れたり、生成の効率を高められるのが魅力です。
パラメーターとは、生成する画像の細かい条件を設定するための追加指示のことで、例えば、プロンプトが「どんな絵を描いてほしいか」を伝える文章だとすれば、パラメーターは「どんな描き方で」「どれくらいの精度で」など、より具体的な制作の指示をAIに与える役割を持ちます。
パラメーターの基本ルールとして、以下のポイントを覚えておくと便利です。
- プロンプトの後ろに書く
- プロンプトの最後に「,」や「.」を入れても入れなくても良い
- パラメーターは「--」(半角ハイフン2つ)から始める
- 「--」のあとに設定したい内容を続けて書く
一例として、以下のようなパラメーターがあります。
- --ar :アスペクト比を指定(例: --ar 16:9 で横長画像に)
- --v :Midjourneyのバージョンを指定(例: --v6)
- --style raw:より写実的にするスタイル
- --niji :アニメ・イラスト風に特化したモデル
Midjourney(ミッドジャーニー)や生成AIをビジネスに導入しよう
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキスト入力だけで高品質な画像を生成できる革新的なAIツールです。画像の生成精度が高く、プロンプト入力による細かな指示に対応できることから、ビジネスシーンで幅広く活用されています。
現在は有料プランでのみ提供されており、商用利用可能なため、SNS広告やプレゼン資料、商品イメージの作成など、さまざまな業務の効率化に役立つでしょう。
また、業務効率化に活用できる生成AIは、Midjourneyだけではありません。
文章生成AIや音声合成AI、動画生成AI、コード生成AIなども登場しており、マーケティング、開発、企画などあらゆる部門で業務の効率化と創造性の向上が期待されています。
今後さらに進化が加速するAI技術を見据え、Midjourneyをはじめとした生成AIを積極的にビジネスに取り入れることが、新たな価値創造の第一歩となるでしょう。
執筆者

Septeni FOCUS 編集部
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