ナレッジ

コネクテッドTV(CTV)とは?特徴や仕組み、普及率など基礎知識を解説

作成者: Septeni FOCUS 編集部|2026.5.12

テレビの視聴スタイルは、時代とともに大きく変化してきました。
近年では、コネクテッドTV(CTV)の普及により、従来の地上波やBS放送に加えてYouTubeやNetflixなどの動画配信サービスを、テレビの大画面で視聴する方が増えています。

この記事では、コネクテッドTVの基本的な特徴や仕組み、動画配信サービス(OTT)との違い、最新の普及率や利用実態まで分かりやすく解説します。
※こちらの記事は2026年4月22日時点での情報です。

コネクテッドTV(CTV)とは

コネクテッドTV(CTV)とは、インターネットに接続されたテレビ端末のことです。
従来の地上波放送やBS・CS放送に加え、動画配信サービスやアプリを視聴できる点が特徴となっています。

視聴方法としては、スマートテレビ単体での利用に加え、Fire TV StickやGoogle TV Streamerといったストリーミングデバイス、ゲーム機、ブルーレイレコーダーなどを接続して利用するケースもあります。
テレビは単なる「受信機」から、インターネットを介して多様なコンテンツにアクセスできる「プラットフォーム」へと進化しています。

また、コネクテッドTVはユーザーごとの視聴履歴や興味関心にもとづいたコンテンツ表示や広告配信が可能であり、従来のテレビとは異なるデジタルメディアとしての役割も担っているといえます。


近年はスマートテレビの普及や通信環境の高速化により、YouTubeやNetflixなどを大画面で視聴するスタイルが一般化しました。コネクテッドTVは家庭内のエンターテインメントの中心として、存在感を高めています。

コネクテッドTV(CTV)の種類と仕組み

コネクテッドTV(CTV)には、大きく分けると「テレビ単体型」と「外付け型」の2種類があります。

種類 具体例
テレビ単体型 スマートテレビ
外付け型 ストリーミングデバイス
外部機器(ブルーレイ・ゲーム機など)

いずれもインターネットに接続し、アプリ経由で動画配信サービスを視聴する仕組みです。
一方で、導入方法や操作性、コスト面には違いがあります。
ここでは、コネクテッドTVの主な種類と、それぞれの仕組みについて詳しく解説します。

スマートテレビ

スマートテレビとは、インターネット接続機能やOS、アプリストアなどがあらかじめ搭載されたテレビのことです。
Wi-FiやLANケーブルでインターネットに接続するだけで、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスをテレビ単体で利用することができます。
配線がシンプルで設置しやすく、リモコン操作だけで直感的に使えるのも特長です。

また、多くのスマートテレビでは、音声検索やレコメンド機能が搭載されており、過去の視聴データをもとにおすすめのコンテンツが表示されます。
さらに近年では、地上波チューナーを搭載せず、インターネット動画視聴に特化した「チューナーレステレビ」も登場し、普及が進んでいます。

ストリーミングデバイス

ストリーミングデバイスは、テレビのHDMI端子に接続して利用する外付け端末です。
代表的なものには、Fire TV StickやGoogle TV Streamerなどがあります。

インターネット機能を持たない従来型テレビでも、これらのデバイスを接続してWi-Fi設定を行うことで、簡単に環境構築が可能です。
価格も比較的安価で数千円程度から導入できるため、コストを抑えてインターネット動画視聴を始めたい方に適しているでしょう。

また、スマートフォンと連携して動画をテレビに映し出すキャスト機能や、音声操作に対応したモデルもあり、利便性の高さも魅力です。
テレビ本体を買い替える必要がない点も、大きなメリットといえます。

外部機器(ブルーレイ・ゲーム機など)

ブルーレイレコーダーや家庭用ゲーム機などの外部機器を活用し、従来型のテレビをコネクテッドTVとして利用する方法もあります。
例えばゲーム機の場合、専用アプリをダウンロードすることで、動画視聴とゲームの両方を1台で楽しめます。


ブルーレイレコーダーの場合も、録画機能に加えて配信サービスを利用できるため、テレビ視聴の幅が広がります。
すでに所有している機器を活用できるため、新たな機器を購入する必要がなく、手軽にコネクテッドTV環境を構築できる点がメリットです。

コネクテッドTV(CTV)の3つの特徴

コネクテッドTV(CTV)が注目される背景には、従来のテレビやスマートフォンでの動画視聴とは異なる、以下の3つの特徴があります。
単なる大画面での動画視聴にとどまらず、視聴体験や広告手法、コンテンツの楽しみ方そのものを大きく変えている点がポイントです。

動画配信サービス(OTT)を視聴できる

従来、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービス(OTT)は、スマートフォンやPCで個人視聴するのが一般的でした。
しかし、コネクテッドTVの普及により、これらのコンテンツをテレビの大画面で楽しむスタイルが主流になりつつあります。

スマートフォンの画面の小ささや長時間視聴による疲れを感じる方も、コネクテッドTVであれば快適に視聴できるでしょう。

特に映画やドラマ、スポーツなどの長尺コンテンツは、大画面での視聴によって満足度が大きく向上します。


また、アカウント連携により視聴履歴やお気に入りがデバイス間で同期されるため、「外出先ではスマートフォン、自宅ではテレビ」といったシームレスな視聴体験も可能です。

大画面での高い視認性

コネクテッドTVは、スマートフォンやPCと比べて圧倒的に大きな画面で視聴可能です。
高解像度(4K・8K)や高音質に対応したテレビも増えており、映像の細部まで鮮明に楽しめるため、視聴者はより高い没入感を得られます。


また、大画面での視聴は複数人での同時視聴にも適しており、家族や友人とコンテンツを共有する「リビング視聴」が再び注目されています。
個人視聴が中心だったスマートフォンとは異なり、コミュニケーションを伴う視聴体験が生まれやすい点もコネクテッドTVの特徴です。


さらに、大画面で表示されるコネクテッドTV広告は視認性が高く、スキップされにくい傾向があります。
視聴データを活用したターゲティング配信も可能なため、従来のテレビCMよりも効率的に訴求できる手段として注目されています。

デバイス連携が可能

多くのコネクテッドTVは、スマートフォンやタブレット、PCとの連携機能を備えており、より柔軟で快適な操作が可能です。
例えば、スマートフォンで検索した動画をテレビにキャストしたり、スマートフォンをリモコン代わりに使用したりすることができます。

また、音声操作やAIによるレコメンド機能も備わっています。 
見たい作品を声で検索して操作の手間を省けるほか、視聴履歴にもとづいたおすすめが自動表示されるため、より自分に合ったコンテンツに出会いやすくなります。

さらに、SNSとの連携やセカンドスクリーン機能を活用すれば、視聴中に感想を共有したり、関連情報を調べたりすることも可能です。
このようなデバイス連携により、コネクテッドTVは「見る」だけにとどまらない新しいエンターテインメント体験を提供する基盤となっています。

コネクテッドTV(CTV)と動画配信サービス(OTT)の違い

前述の通り、コネクテッドTV(CTV)とは、スマートテレビやFire TV Stickなど、インターネットに接続して動画を視聴できるテレビ端末のことです。
一方、動画配信サービス(OTT)は、インターネット回線を通じて提供される動画や音声コンテンツ、及びその配信サービス全体を意味します。

混同されやすい用語ですが、「視聴するためのデバイス」がコネクテッドTV、「配信されるコンテンツやサービス」が動画配信サービスと整理すると理解しやすいです。
以下にそれぞれの違いについてまとめました。

【コネクテッドTV(CTV)と動画配信サービス(OTT)の違い】

  概要 具体例
コネクテッドTV(CTV) インターネットに接続し、動画配信サービスを視聴できるテレビデバイス スマートテレビ、Fire TV Stick、Google TV Streamerなど
動画配信サービス(OTT) インターネット経由で配信される動画・音声などのコンテンツサービス Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Disney+など

コネクテッドTVと動画配信サービスはそれぞれ役割が異なりますが、両者は密接に関係しており、現代の動画視聴体験やデジタル広告市場を支える重要な要素となっています。

【2026年最新調査】コネクテッドTV(CTV)の普及率と利用実態

コネクテッドTV(CTV)は近年急速に普及が進んでおり、家庭における動画視聴の中心的な存在へと変化しています。
背景には、スマートテレビの標準化や高速インターネット環境の整備に加え、動画配信サービスの充実があります。

ここでは、REVISIO株式会社が発表した「コネクテッドTV白書2026」をもとに、コネクテッドTVにおける動画配信サービスの最新利用動向や、視聴スタイルの変化について詳しく解説します。

動画配信サービスの利用状況

コネクテッドTV白書2026」によると、主要動画配信サービスの利用率は、以下の通りです。

【主要動画配信サービスの利用率】

サービス名 2025年 2024年
YouTube 51.0% 47.1%
TVer 29.7% 26.7%
Amazon Prime Video 27.7% 26.7%
Netflix 15.2% 12.6%

出典:REVISIO株式会社「コネクテッドTV白書2026

YouTubeをはじめ、TVerやAmazon Prime Video、Netflixといった主要サービスは、いずれも前年から利用率が上昇しています。

特にYouTubeの利用率は50%を超え、インターネット動画が生活に定着していることが分かります。無料コンテンツと有料コンテンツの両方が浸透している点も特徴で、ユーザーは目的に応じてサービスを使い分けていると考えられます。

また、これらのサービスはスマートフォンだけでなく、テレビでの視聴が増えている点も重要です。同調査によると、テレビのインターネット接続率は2024年の44.8%から2025年には48.9%へと上昇しており、コネクテッドTVの普及が動画配信サービス利用の拡大を後押ししているといえます。

視聴デバイスの逆転現象

同調査では、視聴デバイスに関するアンケートも実施されました。
主要動画配信サービスにおける視聴デバイス構成は、以下の通りです。

【主要動画配信サービスの視聴デバイス構成】

サービス名 テレビ スマートフォン
YouTube 38.9% 64.6%
TVer 40.8% 46.4%
Amazon Prime Video 63.7% 34.6%
Netflix 67.9% 39.8%

出典:REVISIO株式会社「コネクテッドTV白書2026

従来はスマートフォンが動画視聴の中心でしたが、近年はテレビでの視聴割合が増加し、「スマートフォンからテレビへ」というシフトが起きています。

特にAmazon Prime VideoやNetflixではテレビ視聴の比率が高く、映画やドラマなどの長尺コンテンツは大画面で楽しむニーズが高いことが分かります。

幅広い年代への浸透

コネクテッドTVは若年層中心と思われがちですが、「コネクテッドTV白書2026」の調査(対象:18〜79歳)によれば、実際には特定の世代に偏らず幅広い年代で利用が進んでいることが確認されています。


背景には、リモコン操作で簡単に利用できるUIや、テレビというなじみのあるデバイスで視聴できる安心感があります。
スマートフォン操作に不慣れな中高年層でも利用しやすいこともあり、その結果、世代を問わず普及が進んでいると考えられるでしょう。

コネクテッドTVは新しい視聴手段として定着し、世代を超えて利用されるメディアとして存在感を確立しています。

利用者の拡大に伴い、広告媒体としての価値も高まっており、企業にとっても重要なマーケティングチャネルの一つです。

コネクテッドTV(CTV)がもたらすビジネスの可能性

コネクテッドTV(CTV)の普及により動画視聴のスタイルは大きく変化し、企業のマーケティング戦略にも新たな選択肢が生まれています。
従来のテレビCMのような広範囲へのリーチ力に加え、デジタル広告のようなターゲティング精度や効果測定を兼ね備えている点がコネクテッドTVの大きな強みです。

例えば、年齢や地域、興味関心などのデータを活用することで、見込み顧客に対して効率的に広告を届けることができます。
視聴データをもとに配信内容を改善することで広告効果を最大化でき、無駄な広告費を抑えながら成果につなげることが可能です。

コネクテッドTVは大画面ならではの高い訴求力を活かし、ブランドイメージの向上や認知拡大にも適しているため、今後は動画配信サービスの利用拡大とともに、コネクテッドTV広告の重要性も一層高まると考えられます。
オンラインとオフラインの特性を融合した新しいマーケティング手法として、積極的な活用を検討してみてはいかがでしょうか。